05 目覚め
目を開けたら、知らない天井だった。
木製でできている天井に、ガラス瓶の中に入ったろうそくの火が吊るされていた。
その火によって、明かりがこの部屋中に届いていた。
今時、こんなもんあり得ないだろうと思いながら身体を起こそうとする。
あれ?
身体が動かなかった。声もでない。
十座はすぐに思いついた。これは魔法の一種であろうと。
しかし、異変はそれだけではない。
何で裸なんだ?
掛け布団もかけられてないこの状態で俺のあそこが無防備過ぎた。
これ、だれか来たらヤバいんじゃ?
いやいや。この状態なのは俺をここに運びこんだ人なら知ってるはず。
慌てる必要はない。
と考えていると右側にある扉が開いた。
まじか誰か入ってくる。
どうしよう?
そうだ慌てる必要はない。堂々としよう。
扉から現れたのは、女の子だった。
「こんばんは」
金髪碧眼のかわいい女の子だった。
やばい、かわいい。こんなかわいい女の子初めてみたかも、十座はこれを気にいかがわしい想像をしてしまった。
まずい。
「……」
その女の子は呆然。
女の子の反応から、あそこがやばいことになっていることに気づいた。
心の中で「みないで!」と叫んだと同時に
「キャアアアー」と悲鳴をあげ、ドアの向こう側に走っていた。
おれのせいじゃないよな?
いや、俺のせいか。と俺の息子を悲しく睨んだ。