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俺は運がない  作者: 青春 愛太郎
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僕は運がない

パソコンに突然、電源が入った。

液晶に「緊急事態」の文字が表示される。

机の上に置かれた携帯電話がなる。

恭一は携帯電話を手に取った。

バイト先からの電話だ。

「もしも…。」

店長からの電話だった。

「恭一君今何時だと思ってるんだ。」

(しまった夕方からバイトだった。)

「すみません、今、事件に巻き込まれてまして。」

店長の怪訝そうな声色が聞こえた。

「何を言ってるんだ。君は続ける気があるか?」

(僕は運がない、今日はなんでついてないんだ。)

「もちろんです。すみません。」

「また明日連絡するから。今日は来なくていいから。」

「すみません。」

目の前がぼやけていく。




「ちょっと起きなさい。」

栞に起こされた。

「あんた、いつまで寝てるのよ。仕事に遅れるよ。」

くだらない夢を観た。

僕は運がない。



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