表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺は運がない  作者: 青春 愛太郎
3/5

悪夢の始まり

「恭ちゃん~。ねぇ起きてよ」

僕は栞の声に起こされた。身体中が汗ばんでいる。

「今何時」

頭の中がジンジンと痛い。栞は怪訝そうな顔で僕の方をみている。

「恭ちゃん、だいぶ、うなされてたよ」

「親父?親父は」

栞は訳が分からないという表情を浮かべている。

「恭ちゃん変な夢でも見たんだよ。」

僕は起き上がろうと手をついた。そしてすぐに異変に気付く。見慣れない床がそこにはあった。

「栞ここ何処だ。」

「ウフフ…。恭ちゃんここは家の納屋だよ。」

(なんでだ。)僕はまだ状況が理解できない。

栞は不適な笑みを浮かべている。

「やっと恭ちゃんと二人きりになれたよ。」

「栞何処だ。なんでこんなところに居るんだ。」

僕は栞の手を掴もうとしたとき金属音が辺りに鳴り響いた。

(くっ、鎖?)

僕の両手、両足には鎖で逃げられないようぐるぐる巻きになっている。

「栞」

栞が僕の言葉を遮った。

「うるさいー。恭ちゃんは何もわかってないよ。私、恭ちゃんのこと世界で一番愛してるよ。だからこれからは私が管理してあげるの。」

(うざけるな、これじゃ奴隷じゃないか。)

「栞、取り合えずこの鎖を外してくれないか。」

「私のこと世界で一番愛してるよって言って。」

栞は今まで見たことのない表情を見せる。まるで敵を前にした野犬のようだ。

僕は声を絞り出す。

「愛してるよ。栞。」

栞は不満そうな表情を浮かべている。

「恭ちゃんもっと心を込めて。」

無意識に右手が震えている。

「栞、お前のことが世界で一番愛してる。」

さっきまで不満そうな顔の栞が笑顔を見せる。

「うん、外してあげる。ちょっと待って…。」

栞はそう言うと部屋を出ていった。


あれから何時間たったろうか。もう辺りは暗い。小窓から月明かりが射し込んでいる。


「恭ちゃんお待たせ。じゃジャーン。ビーフカレーだよ。」

栞はハイテンションで僕に話しかけた。僕は返す言葉がない。

「恭ちゃん鎖を外すね。」

栞はそう言う手足の鎖を外す。

黙っている僕に栞が話しかける。

「恭ちゃん、カレー食べてくれないの。」

栞はそう言うと僕の両手を羽交い締めにし、僕の目の前がぼやけた。

(アルコール臭い。)

僕は気を失って倒れこんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ