表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/11

05話 気づいたら初ダンジョン

初めての作品です

5話まで一気に投稿します

改善点があったら全部気兼ねなく教えてください

それを踏まえて6話以降をより良くして出します

よろしくお願いします



追記:皆さんのおかげで日間ローファン86位に入りました!!!!!

 八王子ダンジョン。

 西東京最大のダンジョンにして、週末ともなれば観光地さながらに人でごった返す狩場だ。周囲には装備店や回復アイテムのショップ、冒険者カフェなんかも立ち並び、もはや“戦場の商店街”と化している。

 そんな場所に、なぜか俺は立っていた。


──師匠に連行されて。


「なぜ、そんな場所に俺はいるかというと───」

「立ち止まってないで歩け。邪魔だ」


 俺のナレーションごっこは、いつも通り師匠によって強制終了。……ナレーションぐらい自由にやらせてくれ。


 冒険者ギルドの建物は、思ったよりも明るくて騒がしかった。

 正直、酒樽を抱えた荒くれ者たちが殴り合ってるイメージだったのに、実際は全然違う。受付で地図を広げる新米らしき二人組、子連れで買い物をする夫婦、奥では雑談をしている社会人冒険者たち。……なんだこれ、ほとんど日常じゃん。


「次の方、ギルドカードをお出しください」


 受付のお姉さんがにこやかに告げると、師匠が一歩前へ。


「彼は初めての登録でね。カードはまだ持っていない」

「では、身分証明書をお願いします」


 ──そう。ついに冒険者としての第一歩。受付に立つだけなのに、心臓がバクバクしてきた。


「……ろ?」

「え?」

「早く出せって言ってんの。何度も言われてるだろ」


 やば、また自分の世界に入り込んでた。慌てて学生証を差し出す。受付嬢にクスッと笑われた。……地味に刺さる。


 そして数分後。木目調のカードが手渡される。これが俺の──ギルドカード。


「じゃ、こっちだ」


 師匠に促され階段を降りると、そこには異様な光景が広がっていた。

 四角い金属枠のゲート。その中は水面みたいに揺れていて、向こう側は見えない。人が通るたびに、煙も音もなくフッと姿が消えていく。


「行くぞ。あれに鼻ぶつけて折ったやつはいるが、普通に通れば大丈夫だ」

「それ聞いたら逆に怖いんですけど」


 俺は覚悟を決め、ゲートをくぐった。

 ──次の瞬間、景色が一変する。


 広がる青空、丘に根を張る大木、透明度の高い湖。どう考えても東京には存在しない光景。しかも周囲には親子連れや社会人冒険者たちの姿。……あ、あそこにいるのは、先輩たち?


「今日は微妙だったな」

「だよな、あの一年じゃ無理だ。四人で行くか」

「仕方ないね」


 ──え、俺、完全に切り捨てられてる!?

 ショックで固まっていると、師匠が肩を叩いてくる。


「な?言ったろ。数うちゃ当たる勧誘は失敗する。特にパーティはな」

「……なんでソロでやらないんですか?」

「人数が中途半端なんだよ。3人なら解散してソロでいけるが、4人はギリ成立してる。解散するほどでもないし、新一年で適任もいない」

「なるほど……ランクも絡む?」

「鋭いな。彼らは多分Dランク。卒業条件ギリギリの、まあ“下位安定層”ってやつだ」


 頭で反芻していたら、師匠が唐突に言った。


「よし、誠。座れ。あぐらでいい」

「は?」

「第二階梯・ウォータースプラッシュ」


 ドバシャアッ!!

 顔面に冷水直撃。何が起きたかわからず固まる俺。


「なにすんだ!!」

「魔法だ。何か感じなかったか? 身体の内側がビリっとする感覚」

「……そう言われれば……?」

「次、いくぞ」

「いや待って、まだ──」


「第二階梯・ライトニング」

 ビリビリビリビリ!!

「ぎゃああああああ!!!」


「第二階梯・エアーブレッド」

「ごほっ……っ胃液でるぅぅ!」


「第二階梯・ロックニードル」

「ぎゃああああああ!!!」


 ──10分後。俺は地面に転がり、白目を剥いていた。


「……よし、そろそろやめるか。で、何か感じたか?」

「……膜……?薄いヴェールみたいな」

「それが魔力感知だ。魔法の基礎にして最初の壁。それを掴んだら──本番だ」


 師匠の気配が一気に真剣味を帯びる。


「今度は“共鳴”だ。お前の魔力を俺の魔法に合わせて引き出す」

「失敗したら?」

「……人にやるのは初めてだからわからん。覚悟しろ」

(おいぃぃぃ!)


 俺は必死に魔力を意識する。わずかな芯が熱を帯び、手の方へ集まっていく。師匠の魔力が体中を震わせ──


「第二階梯・ウォータースプラッシュ!」


 ズンッ──

 俺の中の何かが、外へと強制的に引き剥がされる。


 バシャァァァッ!!

 水が炸裂。目の前に水たまりができた。


「……出たな」

 疲労と吐き気と、ほんの少しの達成感。


「よし、今日は終わりだ……って、20時!?」

「え、マジで!?」


 空が変わらないせいで時間感覚が狂っていた。さらにスマホを確認すると──


「え、電源が……つかない?」

「……あ、雷か。ついでに水も浴びたし」

「財布も焦げてるんですけど!?」

「悪かった。弁償する。あと焼肉行くか」

「っしゃあああああ!!!」


 ──魔法の代償、案外悪くない。

最後まで読んでくれてありがとね!

ギャグ多めで楽しく書きたいと思います。

いいねと評価も忘れずに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
投稿お疲れ様です。 永瀬さんの設定が自分の好みで、これからどう話が広がっていくのか期待しています。 ダンジョンでの格好いい戦闘シーンを特に楽しみにしています! キャラ同士の掛け合いも頑張ってくださいね…
2025/12/02 23:33 名無しのゴンベエ
5話一気読みさせて頂きました 主人公はアレですね、「頭の良いバカ」ですかねwww 今後どう転がっていくのか楽しみです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ