04話 弓
初めての作品です
5話まで一気に投稿します
改善点があったら全部気兼ねなく教えてください
それを踏まえて6話以降をより良くして出します
よろしくお願いします
「ただ、まだ買う必要はないよ。今回は“武器の種類”を決めるだけ。実際の購入はもっと後でいい」
「なるほど……じゃあ、“仮決定”ってことですね」
「そうそう。迷ったら変えてもいい。そんなに硬く考える必要はないよ」
師匠はそう言って、道場の奥からガチャガチャ音を立てて戻ってきた。
両腕に抱えているのは剣、木刀、槍、ナイフ、その他もろもろ。中には、俺の知識にもない謎の武器まで混ざっている。
「まずは剣。基本にして王道。振ってみな」
剣を受け取り、鞘を抜いた──瞬間。
(……重っ!?)
手首、肘、肩、全部が悲鳴を上げる。
試しに振ってみたら……逆に振り回された。完全に剣の方が俺を使ってる。1キロの鉄の塊はまだ早すぎたようだ。
「……重いです」
「だろうね。じゃあ、これは?」
次に渡されたのは木刀。剣に比べればだいぶ軽い。
振った感触も悪くない──けど、なんか違う。
「重心がブレます。細かい動きが難しい……」
「なるほど。なら次はこれだ」
「いや、これも重いです。あとリーチ長すぎて制御できません」
「ふむ……じゃあこれは?」
「え、これ何ですか? 見たことないんですけど」
「知らないのか? なら使うイメージが湧かないな。次いくぞ」
──そんなやり取りを延々10分。
気づけば俺は、体験版の武器屋でひたすら武器を切り替えるプレイヤー状態になっていた。
「……残りはこれしかないな」
師匠が差し出したのは弓。
意外と重い。もっと軽いもんだと思ってたんだが。
「的に向かって一発。撃ってみな」
言われるままに矢をつがえ、狙いを定め──放つ。
──シュッ。
──カン。
矢は的の端をかすった。想像以上に、いい感じ。
「どう思う?」
「……弓を選ぶべきかと」
それ以外に選択肢がないも同然だからな。
そう思っていたら、師匠はその考えを否定した。
「それじゃ近距離が無理だ。長剣より若干短くて、片手で持てる短剣もサブで使うべきだ。そうしないと、詰められたら詰むからな」
確かにそうだ。言われてみれば弓は遠距離武器だ。
片手剣も全然できなかったが、それでもやるべきなのか。
俺が一人で納得していると、師匠は一呼吸置き、妙に意味ありげに言葉を切った。
「もう一つ、試しておくべきことがある」
「……まだあるんですか?」
答えの代わりに、師匠は道場の戸をガラリと開ける。
「行くぞ」
「えっ、どこに!?」
「決まってるだろ。ダンジョンだ」
「……今から!?」
「“今から”だ。武器を選んだら、あとは実戦あるのみ」
俺はチラッと時計を見てすぐに叫ぶ。
「食後のデザートみたいに軽く言うなよ!?
今16時だぞ!? せめて昼だろ!!夕飯直前にダンジョン行くとか聞いたことないからな!?」
無論、これは俺の推測だ。
ほぼ初めての俺は、それ以外も聞いたことがない。
すると、師匠はこちらを少し笑いながら見て、
「なら前例を作るんだよ。誠は世界最強を目指してるんだろ?」
別にサラッといった言葉なだけで、そこに強い思いがあるわけでもないのだが。
ただ、今撤回すると師匠に負けた感じがするので撤回はしない。
最強を目指す。
「大丈夫。初心者用の訓練ダンジョンだ。命は取られない……はずだ」
「“はず”って言わないでくださいよ!」
「まあまあ。その体力じゃキツいかもしれんが、見てから決めろ。百聞は一見にしかず、だ」
──こうして俺は。
人生初の「ダンジョン突入」へ向かうことになった。
最後まで読んでくれてありがとね!
ギャグ多めで楽しく書きたいと思います。
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