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03話 冒険者大学

初めての作品です

5話まで一気に投稿します

改善点があったら全部気兼ねなく教えてください

それを踏まえて6話以降をより良くして出します

よろしくお願いします

 桜が咲き、卒業式も終わり、地獄のような修行生活からなんとか生還した俺。

 いよいよ、あの日がやってきた。


 ───冒険者大学、入学式。

 

「いってらっしゃーい」

「行ってきます」


 師匠に手を振りながら家を出る。……いや、正確には道場から出る。

 なぜなら俺はこの春から、師匠の道場に下宿生活を始めたからだ。地獄のトレーニング付きで。


(……あれを“修行”と呼んでいいのか、疑問は残るけどな)

 

 大学の正門に着いた瞬間、俺は固まった。


(な、なんだここ……)


入試の時にしっかりとは見てなかったが、広すぎる敷地。左右には最新設備の実習棟、奥には体育館を何個も重ねたような巨大訓練場。さらに、剣道場や弓道場をまとめて拡張したみたいな専門棟まで並んでいる。

 近未来と武道の融合、みたいな光景だった。


「東京冒険者大学」──通称“冒大”。


 国の制度が整うより前に設立された、日本で数少ない“大学”を名乗れる私立冒険者養成校。


(いやいや……普通に異世界やん。現実にあっちゃいけない施設だろ、これ)

 

 ぽかーんと見上げていた俺に、いきなり声が飛んできた。


「あ! 一年生だ!」

「へ?」


 振り返ると、二年か三年くらいの先輩が全力疾走で近づいてきて──満面の笑み。


「ねえねえ、パーティ興味ある!?」

「え、パーティ……?ナンパですか?」

「違う違う! ダンジョン探索チームのこと! 一緒に組まない?」


 パーティ勧誘!?

 いや、単語は知ってる。入試のために死ぬほど暗記した。

 けど実際に言われると、反応に困る。


「い、いや……まだ考えてなくて」

「そっか〜! じゃあまたね!」


 猛スピードで去っていった。

 と思ったら、次の人。


「じゃあ俺と組もうよ!」

「えぇ……」


 連絡先を一方的に渡されてまた去っていった。


(なにこれ……ナンパスポットかよ……)

 

 入学式は、まあ普通だった。話が長い学長とひたすら元気な教授たちの紹介。

 だけど、それが終わった頃には俺は完全にオーバーヒート。

 

「おかえり、どうだった入学式?」

「いや……“パーティ”って、やっぱりあれでした。探索チームのことですよね?」

「お、よく知ってんじゃん」

「一応、入試勉強で。冒険者協会の定義とか、ランク制度とか、ほぼ暗記してます」

「頭だけは優秀だな」

「“だけ”って言いましたよね?」

 

 永瀬さんは畳を叩いて座れと合図。

 ここからが問題だ。


「ほら、実際に説明してみ?」

「えっと……冒険者は世界シーカー協会に基準を認められた人で、世界ギルドに登録することで正式に活動可能。ランクはFからSまで、F・Eが新人、Dがプロの入り口、Cが中堅、Bが高位、Aがエリート、Sが伝説級……合計19段階です」

「うん、模範解答。点数つけるなら100点」

「でしょ? 受験勉強で覚えましたから」

「でも3キロしか走れなかったのはどこの誰かな?」

「そ、それは……黙秘します」

 

「で、パーティ勧誘についてだが──あれは“冒大の洗礼”だ」

「洗礼……?」

「入学式当日に先輩たちが新入生をスカウトしまくるんだ。なんでかって? 二年しか在籍できないから」

「あ、そうか。二年制……」

「そう。パーティ活動の単位を落とすと即留年。だから、必死に仲間を集めてるわけ」

「なるほど……。つまり俺が狙われたのは、実力じゃなくて“新入生なら誰でもいい”ってことですね?」

「そういうこと。実際、誠みたいに体力ゼロでも知識だけ詰め込んだ奴だって混ざってるしな」

「体力ゼロは余計です」

 

「で、問題はこれからだ。お前は何を使う?」

「……武器ですか?」

「そう。武器選び。知識じゃなくて、実際に触ってみないと意味がない。

 ──頭デッカチから卒業する第一歩だな」

 

 あ。やばい。

 俺、昔ちょっとだけ冒険者っぽいことやってたから、武器は触ったことある。けど──


(……この俺でも扱える武器なんて、存在するのか?)


 俺の冒険者生活、入学式から早くも絶望の予感である。


最後まで読んでくれてありがとね!

ギャグ多めで楽しく書きたいと思います。

いいねと評価も忘れずに!

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