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第37話 最終確認

あ~美味しかった!ごちそうさまでした!

異世界に来て、美味しい和食(まだ、お粥と玉子焼きと、葛ゼリーだけだけど)を食べられるなんておもいもしなかったよ!卵かけご飯とか、納豆とかもあるのかな?

まだ見ぬ次なるご飯に、期待を寄せていると


『さあ、そろそろ君は寝る時間かな。明日はお名前を決めないといけないしね』

『そうよね。そうだ!記憶は夜寝てるうちに消しちゃったらどうかしら?そうしたら明日の朝、気持ちよくすっきり起きれて、お名前も気持ちよく決められるんじゃない?』

『精霊樹の精様らいいこと言うじゃないかい。優しい近所のじいさんと、読み漁ったって言うレシピ。レシピの再現は私も手伝うよ。異世界の料理、気になるじゃないかい』ニッ


「おおお?」

もう名前と記憶を消すのは決定なんだね?


『『『もちろん!』』』


そ、そうですか。まあ、私もいらないからいいかな?


あと、異世界料理と言うなら

「もう、こりぇ、しょうだよにぇ?」

立派な和食だよ

『え?そうなのかい?』

「あい」

唐揚げもプリンもそうだと思うよ。

『ええ?知らなかったよ』

そうなの?


〖家妖精は代替わりする時に、その家の情報を引き継ぐから、ママの料理は聖一朗がこの家に伝えたものだろうね。この世界でこんな料理は他じゃ食べられないよ〗

『そうだったのかい』

ママびっくり!

「ほえ~」

そうなんだ~。ということは、本当にここに来れて良かったんだね。お米と醤油とお味噌がない生活はきっと耐えられなかったよね。それに、みんなとってもとっても優しいし!


「かみしゃま、ありがちょ」にぱぁ

ここを選んでくれて!


〖うん。喜んでもらえて良かったよ〗にっこり

「あい!」

ありがとう!


〖じゃあ、最終確認だよ。君の中から名前とこれまでの嫌なこと家族とかね、消してしまうけどいいかい?読み書きや、計算とか、料理や裁縫、それから、おじいさんに教わったあれこれとか、君が努力して身につけたものは消えないよ。それから、もし、記憶が無いことに疑問を感じたら、ろくでもない記憶だから、私と日本の神様のサービスで消えちゃったって事で納得するはずだからね〗


「あい」

なんだか至れり尽くせりだね。


〖うん。そうしたら君は朝起きたら心も体も、ぴっちぴちの二歳児だよ。これからの君のやることは、いっぱい美味しいものを食べて、いっぱい遊んで、いっぱい寝て、いっぱいお友達を作ることだよ。もう走り回ってもだるくなったり息切れすることもないからね。やりたいことをすればいい。あ、そうそう。いっぱい甘えることも忘れずにね〗なでなで


「あい」

分かったよ!


〖それじゃあ、セイジュウロウ、ちゃんと抱っこしててね。始めるよ。なんの心配もしなくていいよ。明日の朝、また会おうね〗

セイジュウロウ様に抱っこされて落ち着いた私の頭の上、優しく置かれた神様の手が


ぱあああっ


と、光ると

「ふわぁぁ⋯」

眠くなって次第に目がとじてきて⋯


〖ゆっくりお休み⋯〗


ぱあああっ


私は夢の中⋯おやすみなさい


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

お読みいただきありがとうございます。ブクマなどありがとうございます。

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