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万能賢者は邪神の力で復讐したい〜女神と勇者だけは許さねぇ〜  作者: CronoA
第二章 第二部〜幻影の支配者〜
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058〜不穏な開戦

閲覧ありがとうございます!


今回はナギ視点です。

俺達南部軍からも敵軍が見えるくらいまで接近してきた。


「っ!?敵軍、展開開始しました!!」


「敵軍から五部隊ほど大外へ離脱!!左翼側に注意しろ!!奇襲があるかもしれんぞ!!」


神聖国軍が到着と同時に行動を開始した。


既にこちらが防衛陣を張っているというのに、向こうは野営地の設置すらせずに戦いを始めようとしている。


「準備など何もせずにただ突っ込んでくるというのか!?」


一部の軍人が驚愕している。


これは何かあるな。

いきなり特攻じみた進軍など、ありえない。


自爆か?


「魔法部隊!!敵の前面に土壁を展開しろ!!厚さはそこまでなくてもいい、高さを重視だ!」


「「「了解!」」」



接近してきて爆発物を使うつもりかもしれない。


敵軍の特攻は展開した全ての場所に向かって行われている。

作戦など無いのだろう。



「遠距離攻撃が出来る者は壁を超えてきた敵を撃て!!」



そして、敵軍が土壁に到達したのだろう。


何度も爆発音が聞こえ、壁の向こう側で煙が上がり始める。



「やはりか」


特攻してきた部隊は土壁を破壊するために爆発物を使い始めた。


「敵が超えてこないな……」


そこまでの厚さは無いはずの土壁は破壊されず、ひたすらに爆発音だけが続いている。


そこに伝令の騎士が駆け込んできた。


「ナギ団長!!物見からの連絡です!特攻してきた部隊は全員壁に当たって爆発しているそうです!!」


「わかった、ありがとう。」


文字通りの特攻だった。


やつらは人自体を爆弾にしているというのか………。


しかも突っ込んでいくという指示しか与えられておらず、壁を避けるということもしない。


「異常だな………」


『真っ直ぐに敵に向かっていきぶつかって爆発しろ』


という命令だけを実行するようにされているのか。


他の各部隊にも伝令を出す。


敵軍は洗脳やら改造をされていて、人とは思えない行動をしてくると。



「死ぬ恐怖も持たない特攻兵か」

「そいつはヤバいですね……」


俺の呟きに周囲の騎士達も青ざめる。


一先ず超えてきたら遠距離で削る方がよさそうだな。


壁を超えて来ない限りは問題ないが、まだ戦いは始まったばかりだ。



「特攻兵の後方に巨大な影があります!!………あれは人なのか!?」


俺にも見えている。


壁の向こう側に顔が見え始めた。

有に五メートルはあるだろう巨人だ。


あれも改造されたのか!?


巨大な岩で作ったようなハンマーを持っている。

壁を壊すつもりか!!


「見えている顔を狙撃しろ!!壁を壊させるな!!外して壁に当てるなよ!」


俺の斬撃はあそこまでは届かないからな。


何人かの魔法や、弾丸が巨人の顔を目掛けて攻撃を開始した。


「ゴガァァァァ!!」


巨人は手で顔を抑えてそれを防ぐ。


その直後、壁の一部が崩壊した。


そこには壁を超えない程度の中くらいの巨人が立っている。


「一人じゃなかったのか!あのデカいのは囮で、あいつが壁を壊す本命か……」


壁が崩壊した場所から特攻兵が雪崩れ込む。


「特攻兵と、デカいやつを狙撃しろ!!あの中くらいのやつは別部隊で対応する!」


俺は機動力の高い騎士達を中くらいの巨人にあてる。


特攻兵を避けながら、あの中くらいの巨人を相手してもらう。


特攻兵は真っ直ぐにしか進んで来ない。


すれ違いざまに切り飛ばしてやれば倒れてその場で爆発するだろう。

それが更に誘爆すれば、負担が軽くなる。


あの土壁を壊せない程度の爆発なら、クロム謹製の装備をしている騎士に殆どダメージは入らん。


一番マズイのはこちらにまで接近されて、一般兵に爆発された時だ。


騎士とは違って徴募兵もいるからな。



一番大きいのは狙撃兵が動きを止めている。


中くらいのは機動力の部隊が行った。


特攻兵も今の所遠距離でどうにかなっている。


「団長!敵の増援です!!巨人兵が大量にこっちに来ます!!」


「分かった、下がっていいぞ!」


チッ、やはり一筋縄ではいかないか。



「最悪、風斬コレの出番だな。」


そう言って俺は腰に提げた刀に触れた。

しばらくクロムは出ないかも!!


「面白い!」「楽しい!」「続き気になる!」とか感想あれば応援も兼ねてぜひよろしく!



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