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万能賢者は邪神の力で復讐したい〜女神と勇者だけは許さねぇ〜  作者: CronoA
第一章 第一部 〜異変の北部編〜
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005〜賢者は身を詐称する②

閲覧ありがとうございます!

賢者はギルド登録に行きます。

冒険者ギルドに着く前に、露天にて情報収集をしてみたのだが、どうやら俺が死んでから1週間ほどが経過しているらしい。



数日前に勇者達がこの都市を出て行ったとのことだ。


そしてなんと、賢者が魔王との戦いの中で裏切ったという話まであった。


「奴は俺を殺したことを正当化したがっているようだな。こういうことには頭が良く回る……」



だったらこちらも同じことをするだけだ。

もっとも、勇者は街中でもかなり横柄な態度を取っていたようだし、賢者が裏切ったことを訝しんでいる者もいるようだ。


ひとまずはギルドで登録を済ませなければならない。



冒険者ギルドに入ると、視線が多少俺に向く。

そしてザワつく。

仮面のせいだろう。


俺は気にせず受付へと足を進める。


既に日も高いので、ギルド内にはそこまで多くの人はいない。


「ぼ、冒険者ギルドへようこそ!本日はどのようなご予定ですか?…………」


俺の仮面を見て一瞬怯んだ受付嬢。


「冒険者として登録をお願いしたい。この仮面は遺跡で見つけたのだが、呪いで外れないのだ。気にしないでくれ。」


仮面を外そうとする動きを付けて説明する。


「では、こちらの書類の記入をお願いしたいのですが、文字は書けますか?」


「問題ない」


書類に記入するのは、名前と年齢、戦い方(職業)くらいだ。


俺なら職業は賢者と書くのだが、今の俺は生憎クロムウェアではない。


名前:シルバ

年齢:26

職業:魔導師


家名は面倒なので無いことにした。

あらゆる魔法が使えるので魔導師で、問題ないだろう。


「シルバさんですね。冒険者登録前に実力テストを行いますので、この紙を持って奥の演習室へ行ってください。頑張って下さいね!」


「ありがとう」


受付嬢が仮面に物怖じしたのは最初だけだった。

まぁ、冒険者にはクセが強いやつも多いからな。



演習室に入ると、そこには既にニ人待っていた。



「今日は登録者が二人か、仮面の人も紙を俺に預けてくれ」


一人はテストの係。

スキンヘッドのコワモテだ。


もう一人は俺と同じく登録に来た人だな。


まだ若い男だ。

顔にいくつかの傷の後がある目のギラついた男。

こちらを一瞥しただけで特に会話もない。


「よし、始めるぞ。俺は試験官のタンバートだ!ナミトは剣士ってことだからひとまずこの木剣で俺にかかってこい!」


もう一人の男はナミトというのか。そして剣士職、あの顔の傷も戦いの結果だろうか。


ナミトは木剣でタンバートへと斬りかかる。


「ほう……やるな」


若さの割に身体はしっかり鍛えられているようだ。

懐へ入り込む際の速度は、並では無かった。


胴を薙ぐその動きはタンバートの木剣に防がれたが、既に懐から右側へ移動し少し距離を取っている。


ヒットアンドアウェイ戦法だな。

恐らくナミトはソロでずっとやってきたんだろう。


相手の動きを察知するのも早い。

これは逸材では無いだろうか。


ナミトは幾度となくタンバートを攻撃する。

それを全て捌いているタンバートも凄いが。


「よし!こんなものだろう。お前は踏み込みはいいが引くのが早すぎる。今後、誰かと組んだ時にはそこもしっかり連携を取れるようにしたほうがいい。」


タンバートの言うことは最もだ。

引くのが早いとその隙に味方へ敵が流れてしまうこともあるからな。

前衛を支えるタンク役や相手の動きを妨害するスカウト系がいればまた変わってくるだろう。


「よし、次はシルバだ!!何でもいい、俺に魔法をしこたま打ち込んでみろ!!」


これは……かなりマズいのでは?

最悪死ぬぞ?


「タンバートさん、それは危険だと思うのだが?」


「ふむ、私を危険にさせる自信があるのだな。では得意な魔法は何だ?見せてみろ」


得意な魔法か……。


これでも万能と呼ばれた賢者だ。

使える魔法は殆ど同じレベルで発動出来る。


だが、得意と言われれば闇魔法だ。

レナ様に近い力だからな。


「戦略級闇魔法、この辺一帯を消し去るブラックホールアンカー。これが得意な魔法の一つだな。」


「ブラッ!?ちょっ!!お前そんなもんこんなとこで絶対使うなよ!?」


む、危ない。

もう少しで発動するところだった。


集め始めていた魔力を霧散させる。

やはりこの身体になって、魔力の扱いがより洗練されている。

発動までの時間が短くなっているな。


「だったらガトリングダークネスバーストとかはどうだ?」


闇魔法の初級ダークボールを超連射する魔法だ。


「その魔法だって高位の魔法じゃねーか!!俺を殺す気か!?」


ふむ、ダメだったか。


「お前はもういい。何もするな。これ以上やると誰かが死にそうだ」


結局魔法を使わずに終わってしまった。


魔王戦では戦略級とかの魔法は使えなかったからな。


テストが終わり、俺とナミトはギルドカードの発行まで待たされることとなった。

賢者は高威力の魔法で、防御力の高い魔王達と戦ったので、魔法の威力を過小評価しています。

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