表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万能賢者は邪神の力で復讐したい〜女神と勇者だけは許さねぇ〜  作者: CronoA
第二章 第一部 〜神へと至る道〜
58/77

055〜先へ

閲覧ありがとうございます!!

クロムは、神の力を解放していきます。

それはスイッチを入れて直ぐだ。


世界が変わったようだった。


全身の感覚が全て鋭敏になり、魔法を使っていないのに周りの現象を感知出来る。


魔力の流れ、空気の流れ、生物の気配。

そういったものが手に取るように分かる。



何だこれは……?



感覚の強化だけではない。

二つの感情を同時に使っただけで、引き出せる魔力が数倍になったと感じる。


全身の隅々まで魔力が行き渡り、常に身体強化をされているような状態だ。


「三割程度の力でこれだけの力が出るならば、三つの感情を使ったらどうなる?」


コレは試さずにはいられない。


神の力とはこれ以上か。

勝てるはずも無いな。



では、次の段階だ。

一度今の状態を解除して、三つ同時発動を試す。



「よし、行くぞ!」


“怒りを楽しむことを喜ぶ”でいいはずだ。


スイッチを三つ同時に入れる。



………何が変わった?

確かにオレは三つの力を同時に使えている。


だが、二つ同時と何も感覚が変わらない。


そんなバカな。

神の力を三つも使って変わらないのか?



………違う。


気がついてしまった。

周囲との時間の流れが違う。


思考加速とでも言うべきか。

周りの流れと、オレの思考の速さが合わない。


体感で周りが十秒経つ間に、オレは四十〜五十秒位考えることが出来ている。


これは凄まじいな。


だが、まだもう一段階あるのだ。



では一度解除して次の段階………。

っ!?



力を解除した途端、全身の力が抜けた。


膝を付いて両手も地面を付く。

頭痛も酷い。


あれだけの力を使って全く反動が無い訳が無いというわけか。



「脱力、頭痛、全身の痛み、これは魔力もギリギリまで減っているな。」


生身で使うとこうなるのか。



『血反吐を吐いて鍛えて、再度死んでもいいくらい鍛えて、それでも勝てるかどうか下手したら存在ごと消滅する』



神に挑むとはこういうことか。

レナ様が言っていた意味が再度思い浮かんだ。


だったら血反吐を吐いて、死ぬほど鍛えればいいというわけだ。


まずは二つの感情で三割の力で十分に動けるようにする。

そして五割、七割と上げていき全力を出せるようにする。


そして三つ同時。


その後に四つ同時発動を試そう。


今のオレでは四つ使ったら死ぬだろう。

ならば身体を作り変えてやる。


その日からオレの修行が開始された。


ディオス達にも感情の繋ぎ方は教えたが、まだ一つの感情しか使えないのでしっかりとは教えていない。



そこからは地獄とも言える日々だった。


本当に、血反吐を吐いた事もあった。

力の配分を少しでも失敗すると、何も動けなくなる。


時には荒野で倒れていた所をエリックに助けられ、アルティアに自粛期間を設けられた。



ディオス達の中では、アルティアが先に2つ目の感情の力を使えるようになった。


オレは死にものぐるいの生活を数ヶ月続けた。



そして三つの力を同時に扱う訓練の最中だ。



「レメア王国とオージェ神聖国が戦争だと……?」


「あぁ、既にアルハバードでは、戦端が開かれている。貴様は既知の者が多いだろうと思い、伝えておくことにした。行くなら止めん。だが、無理はするな。シェリアとまた会うのだろう?」



ディオスから詳細を聞いた。


オレがレメア王国に帰還したと布告し、アルハバードが王国へ戻った。


そして勇者やそれに同伴して国を出た者達が、オージェ神聖国へ。


そして宣戦布告だ。



………これは確実に女神の仕業だな。


まだ、神の力は十分に使えるようにはなっていないが、行かねばなるまい。


勇者とミアはナギ達では手に負えない。


特にミアは女神そのものだ。

あの時から更に強化されているはずだ。


シェリアはまだ戻らないが、オレは行こう。

シェリアをアルティア達に任せ、アルハバード付近の拠点へ向かった。


あの時とは違い本当に戦争が始まった。


オレは急いで戦いの場へ………。

次回は視点が変わります。



「面白い!」「楽しい!」「続き気になる!」とか感想あれば応援も兼ねてぜひよろしく!



【▼良かったら下部の☆から評価もしてね!▼】

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ