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万能賢者は邪神の力で復讐したい〜女神と勇者だけは許さねぇ〜  作者: CronoA
第二章 第一部 〜神へと至る道〜
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053〜新たな領域

閲覧ありがとうございます。


少し時が経ちました。

オレがレナ様を祀る神殿に来て、五ヶ月が経った。


オレはエリックやディオスに教わり、感情の力をコントロールする術を学んだ。


何度も何度も暴走しかけた。

その度にボコボコにされて止められた。


アルティアはオレを治すことが多く、特に指導をする事も少なかった。


面倒だったのだろうと思う。


おかげで怒の力に関しては、ある程度神の力としての一端くらいは使えるようになった。


そして分かったことは、怒の力の根本は知る力。


感情の力は四つで成り立っている。

喜の力の根本は、隠す力

怒の力の根本は、知る力

哀の力の根本は、癒す力

楽の力の根本は、消す力


喜怒哀楽の力は互いに干渉して交わらない。



だが前にエリックが言っていた、オレが少しおかしいと。

何かズレていると。


ここ最近でその事がよく分かった。


基本的に感情の力は一人につき一つと言われている。

説明した通り、干渉しあうからだ。




………オレを除いて。



知る力が強くなるにつれて、三人が力を扱う時の力の流れが分かるようになってきたのだ。


そして、ボコボコにされてアルティアに治してもらっている時に理解した。


他の感情の力を引き出す流れを。

身体の中心から、その奥底から人の持つ素の感情の力を扱う力の源を見つけた。


それ以降、オレは自分の力以外に、ディオス・アルティア・エリックの感情の力を全て使うことが出来るようになった。


元々、魔法としての消滅の力を使えた時点で気が付くべきだった。

あの時は暴走していたからな……。


心の中にスイッチがあるような感覚。

スイッチを切り替えると力が切り替えられる。


コレを皆に説明すると、

ディオスには「万能というよりも規格外。それにしてもほどがある」と言われ。

アルティアには「これが万能……気持ち悪い」と辛辣な言葉を投げつけられ。

エリックは「流石は万能賢者と呼ばれるだけのことはある!!」と喜んで、喜の力を丁寧に一から説明してくれた。


それなりに過ごしたことで、万能賢者という言葉を使ってオレを呼んでイジることも多くなった。


あぁ、ちなみに三人ともその切替が出来るように訓練をするようになった。


だが、長い間使ってきた感情とは違うものを意識するというのは難しい。

どうしても少しばかり別の感情が干渉してくる。


混じりけの無い、素の感情を引き出せないと力は出ない。



だからオレはおかしいと言われるのだ。


だったらおかしいなりに、もっとおかしいことをしてやろうと思ってしまった。



“感情を同時に引き出すとどうなる”のか?


現時点ではオレにしか出来ないことだ。


現時点では心のスイッチの切替しか出来ない。

だったらスイッチを増やして一つずつ起動していったらどうなる?



オレは賢者として研究者の面も持っている。


試してみたくなった。


全部の力を一度に使えたら、女神の打倒に近づけるかもしれない。



まずは二つの力を同時に扱えるようにやってみる。。

それが出来たら三つ。

一つづつ増やしていき、最後に全ての力を合わせる。


「さぁ、新たな領域へ挑戦だ。」

暴走することも少なくなったクロムは、日々のトレーニングに加えて新たなことを始めます。


「面白い!」「楽しい!」「続き気になる!」とか感想あれば応援も兼ねてぜひよろしく!



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