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万能賢者は邪神の力で復讐したい〜女神と勇者だけは許さねぇ〜  作者: CronoA
第二章 第一部 〜神へと至る道〜
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046〜闇の中、心の奥

閲覧ありがとうございます。

2021年の最後の更新です!


闇の中でクロムは何を思う。

扉が閉ざされた後、ここは何も見えない完全なる闇の中。

闇は身体に纏わりつくような重さを含んでいる。


とても不快だ。

ここは本当に部屋の中なのか?


試しにしばらく歩いてみたが、壁に当たることはない。


そしてこの空間は声も響かない。

声を出してみても、虚空に掻き消えるのか自分の声も聞こえない。


何をすれば良いのか分からんな。


感情の力を操る為の心の修行場なのだから、てっきり感情を揺さぶるような出来事が起こるものなのだと思いこんでいた。


感覚を研ぎ澄ませてみても、揺蕩うような闇がそこにあるだけ。


本当にここが修行場なのだろうか?


時間の流れも分からない。



魔術でも使ってみるか。

そう思い、手から簡単な魔術を使ったが何も起きなかった。


どういうことだ?

確かに魔力は減っているし、発動したが目の前には何も見えない。



自分の手を見ても、その手も見えない。



あぁ、そうか。

何もできない事で焦りを生むのか。

焦りが怒りへ繋がるのか?



感情を爆発させれば分かるのだろうか。


何もできていないという焦りに、シェリアを失い、女神にやられた時のことを思い出した…………



『おい、いつまで騙されているんだ?』



闇の空間に声が響いた。


誰だ?

と声を出すが音は消える。



『オレはお前だ。で、いつまでお前は騙され続けるんだ?』



言っている意味が分からない。

オレが誰に騙されているのか。


ディオスか?

女神か?

はたまた勇者?



『レナ・メシア』



レナ様がオレを騙していると?



『都合よく助けられて、都合よく力をもらって、都合よく復活出来たな。』



『そうだ、お前はいいタイミングで助けられてきたんだ。でもどうしてシェリアの記憶はあのタイミングで戻った?』



それはレナ様がつけた条件が……



『その条件は?』



…………確かに知らされていない。

だが、それは………



『お前がシェリアを殺し、女神がその元凶のように仕向ければ、強い怒りを感じ、それはお前の力になるだろう。その現状に追い込んだのは女神もそうだが………』



レナ様がオレを怒らせる為に、記憶を封じたと?

そしてシェリアがオレを殺そうとした瞬間に記憶が戻るようにしたと?


そう言いたいのか?



『いい加減に目を覚ませよ。レナは一方的にオレに力を渡して、はいさよなら。説明はディオスに丸投げだ。そのディオスは説明もろくにせずにココへオレを連れてきた。』


いや、オレは………


『そうは思わない?』


………心のどこかで隠していた事を引っ張り出された感じがする。



なんの疑問もなく、レナ様を信用し、縋っていた。


それは考えてはいけないと。

レナ様を裏切ってはいけないと。



『どうして?』



どうしてだろうか…………。

クロムの心の声は一体どうしたいのでしょうね?


「面白い!」「楽しい!」「続き気になる!」とか感想あれば応援も兼ねてぜひよろしく!



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