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万能賢者は邪神の力で復讐したい〜女神と勇者だけは許さねぇ〜  作者: CronoA
第二章 第一部 〜神へと至る道〜
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045〜感情の力

閲覧ありがとうございます!

『クロムウェアは身体に帰ってきた。』

意識が身体に戻ってくるような感覚がする。


魂だけ引っ張られるというのは慣れない。

身体が重い。

どうやら何処かに寝かされているようで閉じている瞼を開くと、そこは祈りを捧げたへやでは無かった。

部屋にはベットがいくつか並んでいる。


「ここは神殿の中なのか?」


「あっ!目を覚ました!!」


声のする方に目を向けるとニールがいた。

そして直ぐに何処かへ走っていってしまう。


とりあえず身体を起こし、立ち上がるとディオスが部屋に入ってきた。


「目覚めたか……。祈りを始めたと思えば貴様が急に倒れたのだ。祈りを捧げることで魂を邪神様に呼ばれたのであろう?」


「あぁ、その通りだ。」


それが分かるということは、ディオスもそれを経験したということだな。

一度死ぬというのはそういうことか。


魂を抜かれ生きていないからな。


「となれば貴様は我と同類。我が心の力は“らく”だ。何事も楽しまねばならぬ。難儀なモノだ。」


感情の力か。

楽しむ力とはまた難しいな。

まだオレの怒りのほうが分かりやすい。


「その言い方であればオレの力は“”だ。怒りが原動力。そして邪神様にはディオスにその力の扱い方を習えと言われた」


「“怒”か……それもまた難儀だな。では、早速修行場へ案内しよう。」


そう言って、笑いながらディオスはオレの手を持って引っ張っていく。

神殿に連れてこられたときもそうだが、何故いちいちオレの手を掴む必要があるんだ。


「流石に自分で歩けるぞ。」

「まぁ、気にするな!!我が楽しいのだからな」


それは感情に流されてないか?

感情を制御するとは一体……。


結局、笑いながらディオスはオレを引っ張り続けた。


そして、一つの部屋の前で止まった。


「ここは心の修行場だ。部屋に入れば感情を揺さぶる出来事が幾度となく起きる。我はこの中で制御を学び修得した。耐えきれず廃人になる者も多いが……貴様はどうする?」


愚問だ。

オレが力を扱えるようになれば、シェリアを助けられるとも言われた。

そして死ぬ気でやっても勝てない相手なら、やらない訳がない。


「オレは復讐の為なら何でもやる。廃人になろうとも復讐してやるさ」


「クククッ!その意気や良し!!我はそもそも止めるつもりも無いがな!」


じゃあ聞くなよ。


「一つだけ、アドバイスをしておこう。呑まれども失うな、だ。」


ふむ……感情に呑まれても意識を失うなという意味か?

それとも他の意味もあるのだろうか。

まぁ、考えても分からない。

ここに入れば分かることだろう。


ディオスに礼を言い、オレは修得場の扉を開ける。


「コレは………」


扉の先には何もない。

光も何もない。

完全なる闇がそこにあった。


今、オレが立っている側の光すら通っていないのだ。


一目見ただけではそこに黒い壁があるような感じだ。


恐る恐る手を伸ばすと、確かにそこには何もない。

但し、伸ばした手の先は見えなくなっている。

そこで切断されたかのようだ。


片足も入れてみるが、床はそこにある。

だが、足は見えなくなった。


そして、少しだけ不快感が纏わりつく気がした。


「行ってくる。」


近くにいるディオスに一言だけ告げて、オレは中に身体ごと入っていく。


視界は闇に包まれた。






「………クロムウェア・ウォーロードよ。感情に狂うな………」



ディオスの声が誰もいない空間に小さく漏れた。

次回から修行パート突入です。


「面白い!」「楽しい!」「続き気になる!」とか感想あれば応援も兼ねてぜひよろしく!



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