賢者の帰還
閲覧ありがとうございます!
今回は章と章の間話なので話数は振っておりません。
なので内容も短め。
そして語りも3人称です。
ラインバードの事件の後、レメア王国は未曾有の危機に瀕した。
勇者と拳聖が王国を離反。
女神に見放された地として触れ回ってオージェ神聖国へ向かった。
一部の民もそれに応じて国を出た。
それと息を合わせるように、オージェ神聖国がレメア王国へ宣戦布告。
元より神を強く信仰する国である。
聖戦と称し、レメア王国東部へ挙兵した。
その前線はアルハバードである。
だがアルハバード市長、グラン・メルキスは家族と自分を慕う民たちを説得してレメア王国へ離反。
再びレメア王国所属へ戻った。
勇者がオージェ神聖国に行った以上、オージェ神聖国に所属する意味は無い。
そして何より、レメア王国には賢者がいるという事。
市長の中では賢者の存在は大きかった。
クロムウェア・ウォーロードが王国へ帰還したのだった。
女神との戦いの後、シルバの名を捨てクロムウェアと名乗り、直ぐに王都へ向かったクロム。
勇者を殺す為に。
だが、既に王都には勇者は居らず悔しげな王と対面。
これまでの経緯を全て報告した。
王も勇者に好き勝手に振り回され、最後には逃げられたという。
アルハバードの件も、教会派……もとい女神陣営の手によって情報が改ざんされていた。
気がついたときには既に勇者と女神一派たちはもぬけの殻。
そこへ死んだはずのクロムが戻ってきたのだ。
王は急ぎ各都市、貴族、名のある者達に今回の情報を広く布告した。
その情報をいち早く手に入れたアルハバードが王国へ戻り、その直後に宣戦布告が行われた。
レメア王国の全ての戦力を集め、オージェ神聖国を迎え撃つ。
数ヶ月を経て、アルハバードへ兵が集められ陣が敷かれる。
魔導師達によって壁が作られていき、物理的に国境が構築された。
しかし前線にいる誰もが怯えている。
ラインバードの件を知っているからだ。
そして、その前線にクロムウェアの姿は無かった。
次話からは第二章へと入ります!!
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