035〜ラインバードへ
閲覧ありがとうございます!
今回は、問題のラインバードへ向かいます。
ブックマーク・評価共にありがとうございます!
٩(๑´3`๑)۶
それなりの時間が経ち、母親に顔を見せてきたナミトとアミナが合流してきた。
「ナミトの母上はすっごい優しい人だったー!!」
「お袋がアミナを可愛がりすぎて時間がかかったぜ……」
まぁ、あの人ならそうだろうな。
娘が欲しいと前から言っていた。
結局ナミトの下に弟が出来て、それきりだったな。
「弟は会ってきたか?」
「いや、今日は騎士の人と狩りに出掛けていていなかった。」
まぁ、いないならしょうがないか。
「とりあえず、ナギから聞いた現状を教えておく。」
現在のラインバードの状態を伝え、光属性の装備を渡しておく。
既に装備している指輪に登録したので、何時でも換装可能になった。
ちなみに、魔王軍装備も登録してある。
アミナには腕輪型の収納装備だ。
龍形態でも、人型でも使える装備を作っておいた。
「正体不明の影の魔物ねぇ……」
「全部倒しちゃえば大丈夫だよ!コレがあればさいきょー!!」
腕を組んで神妙な顔をしているナミトの周りを、アミナがクルクル回っている。
「まずは現場を見てみないとな。」
俺達は身支度を整え、ラインバードの近くまで転移した。
「これは、かなり酷いな……」
街道沿いには、避難民と思われる人達が多くいる。
周辺の街から支援を受けて避難民の拠点を構築してるとは聞いたが、その数は間に合ってはいないようだ。
早急にラインバードを解放しないとマズイな。
ナギから聞いた騎士団が詰めている場所へ急ぐ。
「お前、ナミトか!?」
騎士団の詰所に行くと入り口にいた騎士に声を掛けられる。
「おう、俺と師匠のシルバさんが応援に来たぜ!」
こういう時は顔なじみのナミトがいると話が早くて助かるな。
俺の仮面で驚かれることが少ない。
それよりも今は、
「現状を教えてくれ。敵の規模や、出現範囲が分かれば助かる」
「はっ!応援感謝します!!隊長の元へご案内します、付いてきて下さい」
ナミトと会話をしていたが、直ぐに対応を変えた騎士。
ここにいる者達は優秀だな。
ナギもそういう人材を選んでココへ送り込んでいる。
「ダグラス隊長、失礼します!騎士団長の息子とその師匠である方が応援で来ました!」
「何?ご苦労。即、ココへ通してくれ。現状を説明する。」
俺達はそのまま隊長のいる作戦室内へ通された。
即断即決だった。
「久しぶりです、ダグラスさん。」
「おぉ、ナミト!その様子ではまた強くなったようだな。そして、師匠でしたかな?」
「シルバと言う。騎士団長ナギより現状を聞き、応援に来た」
挨拶も程々に、騎士団隊長ダグラス・ファルより話を聞く。
「まず、影の魔物は街からは決して出てこない。これは他の魔導師が言っていたが、ラインバードの中でしか活動できないように限定された魔法だろうと。」
「その分、効果が強い魔法だな。となれば、街の何処かに魔法の核が存在するはずだ」
恐らくは、ラインバードの中心付近。
魔法学園がある辺りだな。
「魔法学園には誰か行ったのか?」
「やはり先程の話の魔導師が同じ予想を立てて向かったが、近づくに連れ魔物の強さが段違いでな。辿り着けなかった。」
てっきり【影の指揮者】がいると思っていたが、統率の取れた動きをするとなると【影の支配者】かもしれないな。
魔法の核まで予想が立てられるのであれば、応援に来ていた魔導師もそこまでレベルの低い者では無いはずだ。
そして、今の話からすると隊長がいても辿り着けなかったことになる。
「一当てしてみて対策を考えるか。あぁ、そうだ。騎士団の方々に光属性の装備を持ってきてある。ナギ団長から大体の情報を元に作ったからサイズは合うはずだ。使ってくれ。」
そう言って、俺は隊長へ収納を付与した箱を渡す。
使い方も説明して、全員に配って貰うように手配した。
その装備の保管についてのナギからの手紙も渡しておく。
まぁ、隊長が責任を持って管理しろってことだろうがな。
「さて、これから向かおうとは思うが、ナミトは模擬戦の疲れは取れたのか?」
「あぁ、模擬戦後にシルバさんがくれた回復薬で全快だぜ!」
激しい消耗の後に戦場に連れて行く訳にはいかないからな。
「私も全開だー!」
アミナのゼンカイは違う意味だと思うが……。
「では、行こうか!!」
俺達はラインバードの街へと入っていく。
リィエン騎士団 第一騎士隊長 兼ラインバード解放隊 隊長 ダグラス・ファル
が正しい呼び方ですが、長ったらしいので特に記載しませんでした(笑)
影の指揮者と影の支配者の読みが上手く出来なくて困ったぜ……(。ノω\。)
次回はラインバードへ突入です!
「面白い!」「楽しい!」「続き気になる!」とか感想あれば応援も兼ねてぜひよろしく!
【▼良かったら下部の☆から評価もしてね!▼】




