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万能賢者は邪神の力で復讐したい〜女神と勇者だけは許さねぇ〜  作者: CronoA
第一章 第二部 〜東部動乱・帰還編〜
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033〜親子対決

閲覧ありがとうございます!


ナギVSナミト


親子の激しい模擬戦です。

訓練場の中心で二人が向かい合う。


居合わせた何人かの騎士が、観戦モードだ。


「親父、手加減したら殺すからな!!」


「分かっている。お前も直ぐにやられてくれるなよ?」


「上等だぁ!!装着アップロード!!」


ナミトが漆黒の鎧を虚空から装着する。

その手には紅く光る刀身を持った剣を持っている。

紅露鐵くろがね鳳雷鎧ほらがいである。



「あいつの作った装備か。これは油断出来んな」



ナギはそう言葉を零すと一振りの刀を虚空から取り出す。

俺が以前、指輪に収納ボックスを付与したモノをプレゼントしたのだ。


そしてその刀はナギの師匠である男から譲り受けたもの。

銘を『風斬かざきり』という。


疾走はしれ、風斬かざきり!!」


特殊な製法で造られたその刀はそのを鍵として特殊な力を発揮する。


ナギはその場で刀を幾度となく振るう。

鍛錬を積んでいない者が見ればその腕は霞んで見えるだろう。

それほどに早く刀を振っている。


「ちっ!いきなり風斬出すかよ!」


ナミトは炎の翼で加速して、その場を離脱する。


直後、ナミトのいた場所の地面に叩きつけられる音と共に斬撃痕が発生する。


風斬の能力は不可視の斬撃。

刀を振るった速度に応じて、斬撃がその速度で飛んでくる。


「俺も出し惜しみ無しだ!電光雪華でんこうせっか!!」


アミナとの戦いでも見せた技。

緩急を付けた動きでナギへと迫り、前後左右から何度もナギへと斬りかかる。


「なるほど、確かに速いし読みにくい技だ」


嵐のような怒涛の攻撃だが、ナギはその剣を全て受け流していく。


ナミトの戦い方はナギの模倣だ。

持ち前のセンスでナミトはそれを可能としていたが、ナギはそれを上回る。


ナギが一から作り上げた剣術。

それは流水りゅうすいと呼ばれ、水が流れるが如く敵の攻撃を捌き、激流の勢いが如く攻める。


「反撃させてもらうぞ。流水十剣りゅうすいじゅっけんその一つ……静動!」


右側から斬りかかっていたナミトの剣が上へと弾かれる。


ナギが攻撃を弾いた。

それだけのように見えるが、それだけでいつものようなナミトの流れる動きが止まる。


ナギ独自の技だが、説明されても理解出来なかった。


相手の攻撃意志を保ったまま、武器だけを弾く事で、弾かれたことの認識を遅らせるとか言っていた。

俺にはその原理が分からなかった。



ナミトは剣が弾かれた体勢で止まっている。

止まったと言ってもほんの一瞬のことだが、このレベルの戦いでは致命的な隙となる。


ナギはガラ空きとなったその胴体に向かって剣を振るう。


「ヤベ!雷足らいそく!」


ナミトがギリギリで急加速したように後方へ飛ぶ。


体内の電気信号の加速と足に強化魔法をかけて飛んだのか。


だが………


「ぐあっ!!」


ナギは刀を振るっていたからな。

必然とその延長線には風斬の刃が飛んでくる。


鎧に斬撃を受け、更に後方へ飛ばされるナミト。


「距離を取るとアレが来る!」


着地と同時に再び移動するナミト。


その読みどおり、着地点には斬撃痕が残る。


ナギは未だに、初期位置から動いていない。


紅露鐵くろがねにも斬撃を飛ばす魔法が付与されているが、使うタイミングが無い。


アレはナギのと違い、魔力を込めて振るう事で斬撃が飛ぶ。

刀を振るうだけで飛んでくる風斬とは性能差がある。


そして、ナギの刀を振るう速度も尋常ではないからな。

一瞬で、3〜4発飛んでくる。


「流水十剣、その一つ『瞬転しゅんてん』」


再びナギへと迫ったナミト。

その武器同士が触れた瞬間、ナミトの視界からナギは消える。


外から見ていれば分かるが、高速で身体を回転させながらナミトの背後へ移動しているだけなのだ。

ただ、その速度が早すぎて目の前から消えたように感じる。


そしてその回転のまま相手へ斬り込………


「っ!オラァァァ!!」



ナギの動きを予想し、ナミトも紅露鐵くろがねを背中へと回していた。


ナミトは、ナギの刀を弾きながら縦回転する。

それと共に、溜めていた魔力を斬撃として放つ。


ナギは弾かれた勢いでその斬撃を回避し着地。


「何処へ行っ、上!?」


ナミトは斬撃を放った勢いで、宙へ。

さらにそのまま加速して着地したナギを上から強襲したのだった。


刀で受け止めたナギ、勢いに押されて訓練場の床へ放射状にヒビが入る。


全体重と重力追加、更に魔力の加速での一撃はナギでも咄嗟に捌けなかったのだ。


これ以上やったら訓練場が壊れそうだな。


「そこまでだな、二人とも。それ以上やると壊れるぞ、ココが。」


「……ちっ、しゃーねーか!分離パージ!」


ナミトは地面に着地しすると、装備を解除した。


「ナミト、思っていた以上に強くなったな。まぁ、殆どは装備のおかげだろうがしっかり使いこなしているなら、それも実力だ。頑張ったな。」


ナギは風斬を納刀し、虚空へとしまってそうナミトに告げた。


「親父……いや、俺はまだまだだ。結局、親父の本気の本気は引き出せなかったし、この装備の真価は発揮出来てねぇ。」


「はははっ、そこまで理解しているなら問題ない。クロ……シルバに付いていくのは許可する。だが、絶対に死ぬなよ」


今バラしそうになったな。


「死なねぇよ、俺は。」


ナギとナミトはお互いの拳を軽くぶつけ合って笑っていた。

結局決着は付きませんでしたが、本気になればナミトは勝てません。

まぁ、親なので息子を殺すほどの本気はやはり出せないのです。


「面白い!」「楽しい!」「続き気になる!」とか感想あれば応援も兼ねてぜひよろしく!




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