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002〜邪神邂逅と賢者復活

閲覧ありがとうございます。

2021/12/02 一部の文章改稿しました。

はて、俺は死んだはずでは?


そもそも、こうして思考を巡らせていることがおかしい。


意識はあるが身体の感覚は何も無い。


こんな現象は聞いたことが無いな。

あらゆる事象に通ずと言われたが、まだまだ知らない事が多い。


身体が無いのに思考が出来るという事は、脳に類する何かがあるのでは?


いや、しかし……


『君は賢者の中でも考え方は研究者のそれだね。ボクの中で色々とうるさくされるのもあれだから、出力するよ』



誰だ……?

これは……頭の中に直接言葉を投げ込まれているような感覚。


これも初めての感覚!!


『魂だけの存在でよくそこまでうるさく出来るねキミは。ちょっと“黙ってて”』


…………


『もう目を開けても大丈夫だよ。身体も動くはずだ。あぁそうだったね。もう“喋っていいよ”』



理解できないことが多すぎる。

黙れと言われた瞬間から思考も何も出来なくなった。


そして唐突に身体の感覚が戻り、光を感じられた。

そして分かることが……いや、理解させられたことがある。


「邪神様、俺を蘇らせて頂きありがとうございます。」


俺は即座に身を起こし、平伏する。


そこにお姿は無い。

だがいる。

そういう存在だと認識させられている。


俺の身体を創り、魂を注ぎ、“知識を叩き込み”蘇らせた。


『邪神って呼ばれるのはあまり好きじゃない。ボクの名を特別に教えてあげよう。ふふふ……ボクはレナ・メシアだ。』



「っ!?」


レナ・メシアだと!?

ここまででもう何度目の驚愕だろうか。


レナ・メシアといえば、世界が認める英雄だ。

世界を滅ぼさんとする邪悪な神、邪神を人ながらにして打ち倒し平和を作り上げた人物。


そして人知れずどこかへと消えてしまった英雄。


「何故ですか?何故、あなたのような英雄が邪神になってしまわれた?」


『簡単なことさ。邪神を倒したから邪神になった。神の代替わりはそうやって起こる。あのクソ女神もそのクチさ。まぁボクは、先代邪神のように世界をどうこうしようとは考えていない。むしろ世界の天秤を崩そうとしているのは、あの女神だろうね。邪神が創るべき魔王を、こともあろうか女神が創り出し、ボクへの悪感情を増大させている。あれはボクが滅されることを望んでいる。この世界の神は一人だけでいいと言ってね。あぁ、そうだ。キミだよキミ!!キミがあのクソ女神の代替わりとなればいい!そうしよう!だったら……』


トンデモナイ内容を語り始めたレナ様は、途中から超絶早口で女神の悪口を言い始め、なおかつ俺に神になれと言ってきた。


そして、それは確定事項のようだった。


俺が反論をする間も無く(黙らされた)身体はレナ様に再度創り直された。

とんでもスペックで……。


『これはキミの復讐でもある。キミを殺した勇者は女神の手先だ。恐らくボクを滅する為。キミはボクの手先だ。ボクが消えればキミも死ぬ。だから……まぁ、ボクの為に頑張ってくれたまえ!』


言いたいことだけ言った、レナ様に飛ばされた。


一度死んだあの場所へ……。



基本的に神は自分勝手です。

ただ邪神は考えがあって行動しています。

次回はそんなお話。

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