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万能賢者は邪神の力で復讐したい〜女神と勇者だけは許さねぇ〜  作者: CronoA
第一章 第一部 〜異変の北部編〜
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022〜依頼完了と戦争

閲覧ありがとうございます。

黒龍の依頼完了報告と次のお話導入部。

鉱山の依頼者に、黒龍が居なくなったことを確認してもらい、完了証明を出してもらった。


俺達はアミナを仲間に入れ、シルバードのギルドへ戻ったのだった。


勿論アミナにも仮面を渡したぞ。

メッチャ喜んでたけどな。


「あっ!!シルバさんおかえりなさ………仮面が増えてる……」


受付嬢はアミナを見て若干かたまった。


「黒龍は鉱山から居なくなったぞ。これが完了証明だ。」


「まさか、本当にお二人だけで黒龍を討伐したんですか!?」


「私は討伐されてないぞー」


「「あ……」」


アミナがやらかしたな。

いや、口止めを忘れていた俺達が悪いな。


ナミトが急いで口を塞ごうとしたが仮面のせいで間に合わなかった。



「そ、その子が黒龍なんですか!?」


受付嬢、少し声のボリュームを落としたほうがいいと思うぞ。


「ナミトが契約をしたから心配無い。」


「新人で黒龍と契約を躱すなんて前代未聞ですけど!?」


出来たからやったのだ。

常識に因われていてはまだまだだぞ。


俺達はいまだにざわついているギルドに、この街を離れることを伝えて建物を出た。


ちなみに、アミナにはナミトが黒龍である事を余り吹聴しない事を言い聞かせていた。


さて、この先の移動先を考えるか。

いや、考えると言うよりも魔王討伐の旅で勇者バカがゴネた場所を順に辿ったほうが良さそうだ。


魔王討伐の際、この国中央の王都を出てまず西に向かった。


その後、南、東、北と巡ってから最北端の魔王領へ行ったのだ。


これを逆順で辿るのが良さそうだ。


次の行き先は東。

東側最大の交易都市がある。


確か、あそこの都市の市長と勇者バカは仲が悪かった。


否、悪くなったが正しい。

あそこの市長は商人から地位を築き上げた男。


利益にならない要求をしまくった勇者バカは何も得られなかった。


やれ金をよこせ、やれ女を侍らせろなどのクズ全開の要求だったな。


「黒龍達のような目に合っていなければいいが……」


「シルバさん、次の行き先が決まった感じで?」


アミナを肩車したナミトが隣に立つ。


「勇者のバカが向かっただろうルートを辿る。アミナの所と同じような事が起きている可能性が出てきた。まずは東だ。」


「…………」


それを聞いたナミトが沈黙した。

既に何かあったのか?


「交易都市アルハバードは、レメア王国から魔王討伐の報を受けてちょっとしてから離脱した。今はレメア王国所属では無く、隣国オージェ神聖国所属。そして今、東側はそのせいで戦争前の段階だ。」


勇者バカのせいか?」

「多分……声明文は出て無いらしい。」


あの市長も思い切ったことをするな。

多分あの勇者バカが帰り際に何かやったのだろう。


まぁ、戦争も含めて一度行かなきゃダメだな。


「まぁ、今のお前達ならそこらの兵士では止められんさ。俺達は俺達という第三軍だな。」


「戦争に介入するのかよ!?」


「いや、現時点ではどちらにも味方出来ないということだ。」


あぁ、といってナミトは納得した。


アルハバードの手前辺りに拠点にしていた小屋があったはずだ。


現状調査といこうじゃないか。


「“転移ワープ”」


俺達は北の大地を後にした。

果たして戦争になってしまうのか。

勇者バカの蒔いたタネはいっぱいあります。

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