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万能賢者は邪神の力で復讐したい〜女神と勇者だけは許さねぇ〜  作者: CronoA
第一章 第一部 〜異変の北部編〜
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014〜村長は伊達じゃない!

閲覧ありがとうございます!

一日空きました。

今日からまた投稿しますm(_ _;)m

村長に声をかけ、狩りに向かう村人達に集まってもらった。


村の一区画を貰い、少し広めの倉庫を創造クリエイト。村人が集まるまでの間に、装備を広げて置いておく。


大体の者が集まった所で、説明と所有者登録を行う。



「良く集まってくれた。皆の規模通りの武器と防具を簡単に用意したので一人ずつ取りに来てほしい。説明した通り、血縁者などにしか引き継げないように登録をさせてもらう」



一人目が装備を受け取り所有者登録を行うと、ざわつき始める。


「この装備おかしい、付けたら身体が軽くなったぞ……」


それが二人目、三人目と続く。

受け取った者達が、外の少し離れたところで騒ぎ始めた。


「凄まじく速く動けるぞ!!」

「剣を持ったら片手で岩を持てたんだが!?」

「この弓、狙ったところに全部当たる……飛距離もヤバい」

「盾で投石防いだら投げた奴に戻ったぞ!?」


お祭り騒ぎだ。

村長は空を仰いでいる。


実は言っていなかったが、村長にはサプライズがあるのだ。


「そうだ、村長専用の装備を作っておいたから使ってくれ。」


そう言って、村長に創り上げた現時点での最高傑作を渡す。

村長はそれを手に取り、理解して白目を剥いた。


村長専用装備『一式いちしき

見た目はただの刀である。

刀を片手で持ち、前に掲げ『装着』と叫べば全身に朱色を基本とした鎧が装備される。


刀には形状変更が出来るように、換装の魔法が込められている。

基本形状は刀だが、剣、弓、槍、盾という村人とほぼ同じ装備に変更する事が出来る。


攻撃力、防御力、敏捷性、魔力、器用さを増大させる術式を刻み、使用者を強化する。


短距離を転移ワープ出来る魔法を組み込んでおり、接近戦では驚異となる。


「という内容と使い方を、刀を持った瞬間に頭に叩きこまれたから村長は気絶したと……」


唐突に白目を向いた村長に村人達が驚き、説明を求められたのだ。


まぁ、頭には情報が入っているから目覚めても直ぐに使えるはずだ。



さて、狩りに向かう人達にも装備の使い方を教えないとな。


「装備を貰ったやつらは集まってくれ。簡単に使い方を教える。」


「「使い方……?」」


一応魔導具の一つとなっているから、術式を使う方法は教えないとならない。


というわけで、全員の頭に情報を叩き込む。



「「ギャァァァ!!」」



村人達は頭を抱えて転げ回っている。


後は実戦あるのみだ。



痛みが治まった者から順番に模擬戦を行う。


相手は私だ。


何故か村人達は割と本気で俺に向かってくる。

目が血走っているやつもいるが、気合を入れすぎじゃないか?



俺に恨みが有るわけでもなかろうに。


「俺も混ぜてくれよ」



村長が復活したようだ。

刀を持って目が血走っている。


「色々やらかしすぎなんだよ!!ちょっとばかりそのツラ貸せやぁ!!『装着』っ!!」


おぉ、村長も気合いが入っている。



短距離転移で、一瞬で目の前に現れる村長。

武器は大剣に変わっていて、俺を真っ二つにする勢いで横から迫ってくる。


「既にサイズの変更まで出来るとは恐れ入る!」


武器の形を変更するだけではなく、サイズも変えられるようになっているとは思わなかった。



俺も短距離転移で避ける。

村長の背後に一瞬で移動し、その背中を蹴る。


「ほうっ!!これを初見で躱すとは!!」


村長は、その身を捻るように回転させて俺の足から離れる。


装備を渡してから使いこなすまでの速度が早いな。


既に村長は槍を持っており、俺の顔目掛けて突いてくる。


それを顔の前に物理障壁を張り、弾くと背後から弓矢が飛んでくる。


「弾かれると分かった上で、即座に切り替えて別の攻撃をする。正しく武器を使いこなしているな」


やはり村長には専用装備を作っておいて良かった。


「あれって、村長だよな……動きが人間じゃないぞ。」

「俺達、強くなったと勘違いしてたのが恥ずかしいな」

「やっぱりあの冒険者おかしい」


戦闘を見ている村人達の声が聞こえる。

何故か俺までディスられている。


そろそろ頃合かな?

そう思った矢先である。


「シルバ!!さんっっっ!!やりすぎだコラァ!!」


怒れるナミトのご帰還だ。

敬語もほぼ無い。


余りの剣幕に、村長も止まった。


「シルバさん!!自重しろって、言ったよな!?もう村とは呼べねぇだろここは!こんな倉庫まで作って……村長が見たらどう思うか!」


村長ならここにいるぞ?



「村長は何処に行ったんで?」

「……俺はここにいるが?」

「えっ?………」


先程の戦いの一端を見ていたのだろう。

ナミトの動揺がスゴイ。

村長がそんなに強いとは思っていなかったのだろう。


まぁ、俺の作った装備のおかげなのだがな。


村長は、ナミトを鍛えるにはいい相手になるだろう。


「今日はここまでにしよう。明日、村長とナミトで模擬戦をするのでそのつもりで」


「「えっ!?」」


二人はフリーズした。


ナミトには魔法を教えないといけない。

今のままでは超強化した村長には勝てないからな。

村長は装備のおかげで、破格の強さを手に入れた!!

そこらの木っ端冒険者には負けません。

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