013〜村人の装備を作ろう!
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村人の強化が始まります。
休憩後、ナミトは再び狩りへと追い出した。
魔力探知が出来るようになったのは上出来と言っていいだろう。
その範囲が広がれば、更に活躍できる。
さて、俺は村人の為の装備を作るとしよう。
村長には、狩りに向かうメンバーを集めてもらった。
村長の家の前には若者が10人程集まっている。
「よく集まってくれた。既に知っていると思うが、俺はシルバという。駆け出しの冒険者だ。これから皆に装備を作るから得意な武器と、体型を測らせてくれ。」
駆け出しというところで村長が、驚愕の表情を浮かべていたが放っておく。
村人それぞれから聞き取りを行い、作る武器が決まった。
弓、槍、剣、盾、薙刀、鎌の6種類だ。
それぞれの得意武器一つには、所有者登録の魔法を使って他に渡らないようにする。
権限変更のやり方は教えるが、血縁者や家族といった制限を設けさせてもらう。
このことは皆には了承してもらった。
その後に作るのは、村で保管してもらう予備の装備だ。
いざという時に、装備が足りないということは問題だからな。
では、製作開始!!
まずは弓。
ナミトが狩ってきた魔物の中に、骨がしなるという魔物がいた。
その骨を弓の形に成形し、強靭化の魔法を付与する。
弦は材料が無いので創造する。
勇者の剣でも斬れない糸を使って本体は完成である。
「ここに自動補正と速度加速の術式を刻むと!完成である!!」
敵を撃つ際に、自動で狙いに補正をかけ、一連の動作に対しての速度を早める魔法だ。
ではこの弓を複製して、次は槍だ。
穂先はいい素材が無かったので創造する。
持ち手には、弓と同じ魔物の骨を使う。
弓には骨自体を強化しつつ、しなりを失わぬように強靭化という魔法を使ったが、槍の場合そこまでのしなりはいらない。
「“硬化”。剛性を強化し、折れにくい素材となるな。穂先には“鋭化”。斬れ味を増す魔法を付与。ふむ、使用者の力を強くする強化魔法も付与しておくか。」
槍はこんなものだろう。
これも複製しておく。
次は剣だ。
金属が無いので、持ち手から剣身までが一体化した物を創造し、硬化と鋭化を付与。
勿論、使用者も強化する。
はい複製。
薙刀と鎌も、槍と同じ作り方をするので説明は割愛する。
やる事は大して変わらないのだ。
最後に盾。
全て創造するのは剣と同じ。
硬化と、物理と魔法の防御術式……いや、反射術式を刻む。
攻撃を盾に当てれば、相手にそのまま攻撃を返却するというものにしよう。
軽量化も付けておこう。
使用者を強化する術式も忘れずに付与して、複製する。
思ったよりも創造頼みになってしまったのはしょうがない。
金属が無ければどうしようもないからな。
少し時間が余ったので、ナミトが狩ってきた魔物の革を使って軽鎧を作っておく。
硬化、軽量化、物理魔法防御術式を付与。
複製して、そのタイミングでいくつかの鎧は縮小・拡大の魔法でリサイズしておく。
これで体型が違う者でも装備できるだろう。
「では、村人達を呼んでくるとしよう。」
俺は村長の家に転移した。
全ての装備に、使用者を強化する魔法がかけられているので全て装備するだけで並の強さではなくなります。




