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万能賢者は邪神の力で復讐したい〜女神と勇者だけは許さねぇ〜  作者: CronoA
第一章 第一部 〜異変の北部編〜
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009〜弟子強化訓練一つ目

閲覧ありがとうございます!

頑張れナミト君!!

ナミトは自分で魔法力はあると言っていたから、まずは魔力操作を素早く正確に出来る特訓をさせるか。


「ひとまずナミトはどの指でもいいからこの指輪を付けて」


「またトンデモアイテムじゃないのかコレ……」



恐る恐る指輪を受け取るナミト。

この指輪はそんなに大したものじゃない。



「ギャァァァ!!身体が重いぃぃぃ!!」


ナミトが地面に両手、両膝を付いて叫んでいる。


「この指輪は魔力操作で、魔力を身体全体に行き渡らせないと荷重がかかる。魔力操作と筋力トレーニングが同時に出来る代物だ!ナミトは四六時中これを使って修行な」


これが出来れば身体強化魔法を会得できる。

ある程度の魔力操作が出来れば、多少は動けるはずだ。



「よし、こうだな……」


立ち上がって歩き始めるナミト。

動きが重武装の戦士のソレだ。

軽装なのに。


「それが第一段階。行き渡らせた魔力を、頭から足の先まで循環させることが第二段階だ。後はそれの出力を変えながら早くさせるだけ。さて移動するから頑張って付いてこいよ。荷物は持っててやるから。」


「マジか……」



こうして俺達はシルバードを出て、依頼の出処である村へと向かった。


ナミトは死にものぐるいで付いてきている。

元々、ナギから鍛えられているのもあるだろうから魔力と筋力で無理やり動いている。


因みに、体内で魔力を循環させるだけなので慣れてくると消費はしない。


慣れていないと、多めに魔力を使ってしまうために多少体外に魔力が放出されるから少しずつ減っていく。


魔力が切れる前にナミトへ魔力の回復薬を渡して、行動させ続けよう。


「実はこの訓練、勇者のやつは途中で投げ出したから、出来たらドヤ顔で威張れるぞー」


ナミトは俺の言葉を聞いて辛そうな表情から、辛いながらも真剣な表情へと変化させた。


勇者は魔力を身体全体に行き渡らせることも出来ずに、この特訓をすぐ止めた。



努力をしない、学ばない、だが威張り散らす、それが勇者だ。



村までは徒歩で二日程の距離。

馬車を使えば早いが、ナミトの訓練にならない。


村に到着する頃には、完成するだろう。


あぁ、ちなみにこの身体強化が出来ればナギとはいい勝負が出来るようになる。


まぁ、本気のナギにはまだ勝てないだろうけど。



そうだギリギリ勝てないような相手を用意して、まだ強くないと認識させればどこまでも頑張れるのでは?


心が折れる前に止めなきゃダメだが。


とりあえず龍と戦って、強さを認識してもらおうかね。


道中、俺はナミトの相手を模索しながら、ナミトはひたすら訓練を続けた。



俺の予想通り、村に到着する頃にはナミトは平然と会話が出来るほど自然に動けるようになったのだった。

結局村には入れませんでした(笑)

次回は村に入ります!!

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