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カルネアの栄光  作者: 酒精四十度
【第二章 ドゥルグル魔導帝国の影】
124/155

2_15.遅滞工作

「議長! ファーネル議長! ここに居られましたか!」


「一体何事だ、マローン君。…ヴァルネクか? それとも同盟か?」


「いえ、議長。内務大臣ボフミールを操作している精神操作術担当者からの報告です。情報によるとロジュミタールに密かに持ち込まれた何かがカプリコルヌス王によって秘匿された状態となっていると!」


「それは確かなのか、マローン君? 密かに持ち込まれた、だと? ……それはまさか?」


「いえ、未だ何であるのかは判明しておりません。ですが、その何かをカプリコルヌス王は『終末兵器』と呼んでいる様です」


ファーネルはマローンから情報を聞いた瞬間に、当然カルネアの栄光である可能性を考えたがカルネアの能力を考えた結果、自らが知るカルネアの栄光のそれと終末兵器という名称は繋がらなかった。


終末兵器だと……? だが、それがカルネアの栄光である可能性が? だが、カルネアの栄光は人の魔力に作用して強制的に変異させる能力である筈だ。とするならば、終末兵器という呼称とは結びつかん。もしやカルネアの栄光以外にも、古代の超兵器がラヴェンシアに眠っていると? それは有り得ん話でもあるまいが……。カルネアの捜索はそれとして、別途この終末兵器とやらも確保するべき事ではあろう。


「終末兵器とはまた物騒な名称だな。それは如何なる能力を持つモノか確認は取れているのかな、マローン」


「いえ、未だそこまでは。この情報はカプリコルヌス王のみが詳細を握っており、ボフミールも最近になって王から相談の形で告げられた、との事です」


「そうか。ではロジュミタールはこの終末兵器を起動させ、どちらかの陣営に対して有利になろうと働きかけを行っている……という訳ではあるまい。依然としてヴァルネクは東進を続けておるし、同盟は後退を余儀なくされておるよな」


「確かに。例の大規模魔法が炸裂して以降、同盟軍は可能な限り抵抗を諦めて後退に専念している様子です」」


後退に専念だと……? 待てよ……ロジュミタールが仮に終末兵器を入手し、しかも活性化しているのならば……直ぐに動作確認の上でどちらかにその能力を解き放っている筈だ。それが未だヴァルネク優勢のまま事態は推移している。つまり、この終末兵器とやらは活性化している状況に在らず、或いは活性化に何らかの条件が必要であり、それが整っていない故に使用する事が出来ない可能性がある、という事かもしれん。もしかすると終末兵器と名乗る程だ。大陸レベルでは使用する事が出来ぬ程の威力を持つのかもしれん。とすると、我らが知るカルネアの栄光である可能性は低まるが、何れ無視出来ぬ厄介な兵器である可能性も高いという事か……

ファーネルは自分の情報も併せてマローンに告げた。


「成程な。同盟に潜ませた者達からは終末兵器の情報は来てはおらん。という事はロジュミタールは同盟にもこの存在を打ち明けてはおらぬという事だ。だが、内通するヴァルネクにも依然動きに変化が無い上に、ヴァルネク連合に潜ませた者達からも同様の連絡は来ておらぬ。つまりは連合も同盟も一切がロジュミタールの終末兵器を知らぬ、という事と推測出来るな、マローン。」


「左様に……それが故に、この秘匿情報を元にロジュミタールはヴァルネク連合と同盟諸国に距離を置いた状況となっております。恐らくはその能力と動作が判明次第、双方を裏切って大陸に覇を唱える可能性があります」


「はっ、ロジュミタール如きがか? 悪い冗談だよ、マローン君。だが、そこまでカプリコルヌス王の思考が飛躍する程に終末兵器とやらに可能性を見出しているという事なのだろう。そうなると我々の計画も多少の加速と修正が必要となるな。当初予定以上にヴァルネクに頑張って貰わんと我らの計画が瓦解するやもしれぬからな。ヴァルネクの動きはどうか?」


「ドムヴァル戦線中央戦区を突破したヴァルネク第一軍は、サライ国境を幅30km最深部30kmに渡って侵入し突出部を形成、ここを発起点としてサライ中央部を横断してオラテア国を伺う状況を作り上げつつあります。北方の戦線では海岸線をゆっくりと前進を続けております。南方のロジュミタール方面では殆ど戦線の動きはありません」


「つまりはヴァルネクは中央戦線の突破口からオラテアを分断しつつ一気に押し込むという事か。それもまぁオラテアが落ちればあとは最後の仕上げたるオストルスキのみになるからな。おまけに頼みの綱である魔道結晶石はロドーニアからの補給に頼らざるを得ず、しかもロジュミタールが寝返ればロドーニアとの海上補給路が断たれ干上がる、というの所まではボルダーチュクには見えている筈だ」


「そしてそうなれば、遂には我らの出番となりますな」


「いや。残念ながら未だなのだよマローン君。それ以降はロジュミタールの終末兵器とやらがカルネアの栄光と確定したならばの話だ。だが、どうも話を聞く限りではカルネアの栄光では無いように聞こえる。違うとなれば例の魔獣の森にてカルネアの捜索を行わねばならんが、それは現時点では避けたい。何故ならば、ヴァルネクがこちらの予想よりも疲弊しておらんからなのだ。ラヴェンシア大陸での戦いはヴァルネク側による辛勝で終わらせる事が肝要なのだ。その後の我々の為にな」


我々の復活にはカルネアの栄光が必須なのだ、マローン君。だが君には未だ詳細を教えては居なかったな。あくまでも可能性の話であるが、これは皇帝陛下から緘口令が引かれているが故に詳細を語る事は許されては居ない。この時点でも確証が得られぬ限りは陛下の許可も下りないだろう。何せ、カルネアの栄光によって永年の悲願である我々の損傷した遺伝子に対する治療が可能となるのだ。カルネアの栄光には遺伝子を魔力によって改変し、人間を魔獣へと変貌させる能力を有するとされている。とするならば、逆もまた可能では無いのかという仮説から成り立っている。だが既に何千年もの間に、既にドゥルグルの失われた人材達と科学技術の残滓を搔き集めての様々な試みが行われたにも関わらず、未だ明確な成果は上がっていない。我々はこの失われた古代魔道兵器であるカルネアの栄光に希望を託すのみなのだ。でなければ、我々魔道帝国は緩慢な死を迎える事になる。


…そうだ。このままヴァルネクが圧勝を続けるのは多少問題がある。

どうにかヴァルネク側の人数も減らす必要があるのだ。だが、こうまで圧倒的な戦況になるのであれば、多少の介入であっても意味のない事になるだろう。


「そうだ、マローン君。カルネアの捜索にはラヴェンシア大陸の人口が大幅に減少している事が必須条件だ。それが故に現時点でヴァルネク側の以降の侵攻意思を失わない程度の打撃を与える必要がある。そろそろ例の中立国群への工作を仕上げる必要があるな。潜ませている者はどうか?」


「ムーラへの精神操作工作は上手く行っております。ですが…テネファへは今のところ成功しておりません。あれらは意外に精神耐性を持っておりまして……操作を行おうとはしているのですが、対象者への侵入が上手く行かない場合が多く……」


「ふむ。それはつまり国の方向を左右する様な重要人物達には難しいという事か。……もしやこちらが精神操作を行おうとしている事を察知されている可能性は?」


「いえ、その可能性はありません。ただテネファ人の対精神操作への抵抗力は恐らくそれと引換えに低めの魔力という事に現れている様です。他にも様々な理由があると思いますが……」


「マローン君、可能性が無ければそれで結構だ」


強引に会話を切り上げてファーネルは再びヴァルネクへの何らかの打撃方法について考察し始めた。

そしてファーネルには行幸となったが、最前線では異変が起き始めていたのだ。


・・・・


ここサライ国境周辺部を突破した先遣隊であるヴァルネク第一軍自走魔道砲が針鼠の様に集結しており、その後方には延々と補給路が構築され、連合軍の軍事物資が着々と集積されていた。恐らくは数日中に、ここを発起点として再びヴァルネクの戦争機械が同盟軍を殲滅すべく前進を予定していた。


だが、この前線を支える兵站部隊に奇妙な事が起きていたのだ。

それは前線を支える兵站部隊が、原因不明の被害が多発し始めたのだ。


一つには兵站部隊は、何も存在しない筈の前線までの道のりで突然に何らかの攻撃を受け、特に魔道結晶石を輸送する軽装甲車両に被害が続出したのだ。ヴァルネク第一軍司令部は直ぐに反応し、被害状況を調査した結果、何らかの方法により上空から魔道に頼らない方法で下方に鉄球をばら撒いて攻撃をしている、という結論に達した。だが魔道反応も無く、上空を見ても何かがあるような事実も確認できなかった。ヴァルネクは突然に後方の兵站部隊に発生した攻撃、しかも姿が見えず突然に上空からばら撒かれる鉄球によって兵站部隊が蚕食され始めたのだ。


そして二つ目には、進行する部隊の足元が突然爆発するという事が同じく多発し始めたのだ。

一見何の障害も無いように見えた道路を進軍してくる兵の足元や車両が爆発し、少なからず被害を与えていた。



だが、それほど時間も掛からずにその正体が二つとも判明した。

兵站部隊が奇妙な落下物と埋没した円筒の平たい筒をそれぞれ別ルートで発見し、ヴァルネクの兵器局に送られ徹底した調査が行われた結果、その正体が判明した。


奇妙な落下物は八つの羽がそれぞれに据えられ、中央部分に鉄球の詰まった湾曲した箱が装着されていた。そして爆発する地面の正体は、地面に埋められた平たい筒がそこを通過した者や車両に反応して起爆するのだ。しかも質の悪い事に、これらは共に全く魔道反応も無しにそこにあるのだ。既に発見物はヴァルネク兵器局に直ぐに送られ、その正体を解明すべく解体が行われていた。その過程において数人の研究員が解体中に爆発に巻き込まれて死亡した事から、皮肉な事にその正体不明の物体の目的が明らかになったのだ。そしてシルヴェルテル将軍の元に兵器局から説明に人員が派遣されていた。


渋い顔をしたヴァルネク第一軍司令シルヴェステル将軍の机にはこれらの落下物や埋設物が並べられていた。それらを持ち込んだ兵器局局員のヴァリアン調査官はやや緊張した面持ちで、現時点で判明している情報を将軍に説明した。


「兵器局局員のヴァリアンです、閣下。これはなかなか考えられたモノです。この浮遊機は遠隔で操作して敵直上で起爆するようですね。魔道を用いらない方式は、例のヴォートラン式銃と同様のカヤクの爆発を利用した仕組みの様ですが遥かに高度な技術が使われています。これは想像ですが、我々が入手したヴォートラン式銃は相当に古い類の代物を渡された可能性が高い様です。今、彼らが使用しているヴォートラン銃はもっと高度に発達している物を使用しているのでしょう」


「成程、ヴォートランか。それにしてもヴォートランの連中が使う武器はパンパンと煩くて敵わん。しかも魔道探知に引っ掛からんとは厄介な事この上ない。兵器局はこういった代物への対処方法をどう考える?」


今までの概念では考えられない敵攻撃兵器を前に、ヴァリアンは答えに詰まった。

そもそもこの武器と思しき小さな機械の目的を暴いた程度で彼はいっぱいいっぱいだった。しかも急遽将軍の呼び出しで現時点の情報を慌てて搔き集めてシルヴェステル将軍の呼び出しに応じてきたのだ。ヴァリアンは不機嫌な顔をしたシルヴェステル将軍を前になんとか考えて言葉を捻りだした。


「恐らくは、これらの兵器は遠隔で操作している様なのですが……これがどの程度遠隔で操作出来るのかは不明です。恐らく比較的近距離で目視観測しながら操作している者が居るのでしょう。対処としては、この操作している者を探し出してですね…」


探知が出来ぬのなら、探し出すなどと余りにも夢物語の話だ。

シルヴェステルはこれ以上このヴァリアンとやらから聞く必要を感じなかった。


「…ああ、もう良い。メーシェ兵器局長は何と言っておる?」


「局長は別の案件に掛かり切りで、報告書は送っているのですが…その、回答待ちでして…」


縮みあがるヴァリアンを前にしてシルヴェステル将軍は考えた。

兵器局もこの物体を発見し報告を受けた昨日今日で対処方法が出てくる訳も無いだろう。そもそも魔道反応も無い兵器など探知にしようも無いのだ。だが状況は現時点で完全にヴァルネクのモノだ。この得体の知れない攻撃方法を用い始めた同盟軍相手であっても、損害を気にしなければ力押しで乗り切れるだろう。本格的な前進が始まる頃にはメーシェも何らかの対処方法を考え付くだろう。


だが、この兵器のコストが驚く程に廉価だった場合は?

そして入手が圧倒的に簡単な場合は?

更には、現在のモノよりもより高威力の兵器が出てきた場合は?

そうなると多少の犠牲を黙殺して力押しで攻めても良いのだろうか?


シルヴェステルはこの戦後の事を既に視野に入れていた。現状でヴァルネク軍は地上軍が四軍団で構成されているが、このラヴェンシア大陸統一戦争が終われば軍は縮小されてゆくだろうが、もし軍の規模を維持するとなるならば、外敵を設定して遠征を行う事になるだろう。例えばヴォートランやニッポンだ。恐らく外征となるとその主役は海軍となる。その海軍が活躍する状況になるまでにシルヴェルテルは、自らを政治的に安定化する事を画策していた。この得体の知れない妙なヴォートランの武器が現状以上に流入してくる様であれば、その根源地を叩く事になるだろう。つまりは想定以上に早い段階で海軍が出張る事になる。となれば陸軍の出番は上陸と制圧までは出番が無い。そうなるまでにシルヴェステルは、現在の戦いの中で圧倒的な戦果を元に、現在空席である全軍を纏める総軍司令の地位を狙っていた。

そして少し考えてシルヴェステルは再びヴァリアンに問いかけた。


「ヴァリアンと言ったな。この筒への対処方法は何かあるか?」


「……現状で明確な対処方法はありません。足元を気を付ける程度の事しか出来ないかと……」


「やはりそうか……問題だな」


「更に問題があるとすれば……これは魔導結晶を用いていないという事です。恐らく同盟軍は既に結晶石を相当数を消費し、補給の充てもありません。継戦能力は先細りする筈なのですが、それを用いらずに高威力の兵器がヴォートランから持ち込まれるというのは非常に厄介な事かと…」


「それはそうだな…なかなかに厄介だ。……ふむ。確か中央集団の捕虜後送はエストーノが担当だったな?」


「は? ええと、恐らくエストーノ軍だったかと……」


「よし。後送担当将校をここに呼べ。我々の進行ルートに向けて捕虜を解放してやろう。予め埋められているモノであったとしても、そいつを踏むのは我々では無い。多少魔道結晶石の補給が減るが大した問題でもなかろう。その足元のモノが味方を害し続けるのを目の当たりにしたならば、連中もその手の攻撃を控えるであろうよ」


「なるほど、確かに。早急にエストーノ軍に連絡をとります」


「うむ。文句が出るようであれば儂の名前を出せ。第一軍司令直々の命令だとな」


・・・・


その正体は自衛隊が持ち込んだドローンにFFV 013(指向性散弾 障害II型)を下方に取り付け、遠隔で起爆するようにした現地改修品だった。そして地雷はエウグスト製軽迫撃砲弾を分解して、急遽作り上げたものだった。


「あ、あれえ? 落ちた。おかしいなぁ…」


「何やってんすかタカダさん。操縦はこっちに任せて下さいよ」


「いや、こんな筈では無かったんですけどね……上手く行かないですねぇ」


「鹵獲されたらどうするんですか?!」


「まぁ目的は足止めですからバレても別に構わないし、逆にドローン対策を講じる時間を相手に強いる事も出来ますしねぇ。」


「だからといって簡単にドローン落とさないでくださいよ。そんな数がある訳じゃないんですから」


「そこはすまないね。で、次の奴貸して」


「人の話全然聞いてないっすよね、タカダさん……」


「さーてと……次はもっと奥まで攻めてみましょうかねぇ……んん? ストルツ君、なんか一杯出てきましたよ」」


「え、ヴァルネク軍ですか? ちょっと貸して下さい」


「うーん、どうやら違うみたいだねえ。あれ民間人かな……ストルツ君、一度ドローンを静止させてズームしてもらえる?」


ズームした画面にはヴァルネク軍方面からドムヴァル人の避難民と思しき人たちがオラテアに向かってフラフラと歩いていた。


「ふうむ、流石上手いですね。どうにも僕にはドローンの才能が無いかもしれないですねぇ……ヴァルネクは当面の対処方法を避難民で行う訳ですか。という事は侵攻ルートと推定される進路の地雷処理が終わり次第直ぐにでも侵攻がありますねぇ……逆に言うと侵攻ルートが特定されてる訳ですが、避難民の方々に被害が相当出そうですね」


「タカダさん、ここまでは想定の範囲内なんですよね?」


「いや、もう少し地雷の対処で時間をかけて頂くつもりだったんですけどね。避難民かぁ……こりゃ困ったなぁ。さてロドーニャに建設している空港はそろそろ目途がたちますかね。これはサライの爆撃機基地を急ぎ引き払わなければ不味い事になりますねぇ、ストルツ君」


「もうそういう芝居良いですから。これから何をするんですか、タカダさん?」


「当然、爆撃基地を引き払うんですよ、直ぐにでも。幸いな事にレシプロなので或る程度粗雑なつくりでも滑走路は機能するでしょう。管制塔も使えますんで、問題は消防設備だったんですが、まあこれも届く頃合いかと。となれば、避難民の方々に無事避難して貰いつつ、ヴァルネクの侵攻を阻害するという方針に切り替えましょうか」


「でも、避難民が地雷を踏んだら……?」


「既にばら撒かれたそれに関しては致し方無いでしょう。踏まない様に祈るしかないですね。ともかく今後のヴァルネクの動きとして推定されるのは避難民を前方に歩かせ、その後にはヴァルネクの車両が続く筈です。とするならば、今兵站ラインでバラ撒いているドローンを引き上げ、続くヴァルネクの車両を集中的に叩いた方が敵の足も鈍るでしょう。ま、それも一時的なモノに過ぎませんが」


「一時的……ですか……」


「端っからこちらの目的は遅滞ですよ。まあ、これで数日稼げましたからヴォートランの爆撃隊はロドーニアに引く事が出来るでしょう。それさえ達成出来れば、いよいよ僕達は本来の作戦行動に入りますよ。楽しみですね、ストルツ君!」


「楽しみなのはタカダさんだけでしょうに……」


「楽しくないんですか? まだ見ぬ魔獣と魔道兵器との遭遇ですよ! とはいえ、向こうは軍団規模。こちらは中隊以下ですから、出来る事も限られています。この局面、胸躍りませんか?」


「いや、もう何も言いたくないです。全くどうなってんだ、ニッポン人……」


生存報告。取り合えず、昨年は入院とか手術とかしてました。

ボチボチ更新していけたら重畳です。

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