第5話
ひとみは退院する事になりお父さんの腕につかまりぎこちなく歩いた。家に着き家は綺麗に治されていた。ひとみは前の4人で暮らした家でない事で戸惑っていた。「父さん 菊の花は?行きたい」ひとみは菊の花が大好きで毎日花を見にハウスへ行っていた。父さんは戸惑いながらひとみをハウスに連れて行った。「やっぱりいいね、菊は」ひとみは菊の花の状況をわかっていなかった。菊の花は枯れ葉は枯れている状況だった。お父さんは色々忙しく世話をする事が困難だった。ひとみはそんな菊の花を見えない目で見つめて「これからは父さんとがんばるね」お父さんは辛かった。なにも知らずひとみは、まっすぐ前を向いている。6歳の子供が父さんは下を向きこらえた。「ひとみ 帰るぞ ご飯でも食べようか」「うん、また明日ね」菊に話した。ひとみは、まだご飯を一人で食べる事もトイレ、お風呂全部が出来ない、お父さんがずーと一緒にいた。その生活が、2年間の時間が過ぎた。なんとか家の中のの事は少しづつ出来るようになり、菊のハウスへ行て帰っての毎日外へは出ようとはしなかった。お父さんは、貯金を使い果たした。生活が苦しくなって、もう一度菊の花を前のように綺麗でたくましく、戻そうとがんばった。限界があった。知らないひとみは、いまだに通って菊に話かけている。ひとみが話しているのをお父さんが聞いた。「母さん、お兄ちゃんどうして?父さんを助けて、ひとみはこのままでいいから、父さんがひとみのせいで苦しんでいるの 菊の花は愛でしょ 父さんとひとみは愛があるよ」父さんは疲れがピークに来ていた、そんな言葉に心が動いた。そんな時お父さんは自分の体に異変を感じた。