表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BL恋愛ゲーム世界に転生しました。  作者: 高殿アカリ
本編
7/46

別視点。

きょうは、五さいになったぼくのために、かていきょうしのおにいさんがきてくれる。


これからまなぶことは、ぼくがおとうさまのようにりっぱにたみをまもるためにひつようなこと。


おかあさまやかわいいいもうとのセシリアもまもれるようにつよくなるんだ!


それに、きょうはそのセシリアもぼくのおべんきょうをみてくれている。

ちゃんとセシリアのそんけいするあにになりたい。うん、がんばるぞ。


セシリアはぎんいろのかみのけがおとうさまと、とてもよくにていてかっこいいいもうとなんだ。


あまりわらわないし、なきもしない。

おこることだってしない。

だから、いまいちセシリアがなにをかんがえているのかはわからない。


でも、ぼくはしってるんだ。


セシリアがにわにやってくることりたちにエサをあげているときに、やさしく目をほそめていることとか。


ぼくがほしいなとおもったおかしを、わざとほしがらずにぼくにゆずってくれることとか。


セシリアはじまんのいもうとなんだ。

わらったらかわいいのに。

ほんとうはやさしいのに。

むひょうじょうだから、はじめてセシリアとあった人たちは、セシリアのことをあまりよくおもわないみたい。


でも、それでもいい。

ぼくたちかぞくや、このやしきの人たちはみんなセシリアのことがすきだから。




…………なんてことを思いながら、ボビー様は今、お勉強していらっしゃるのでしょうか!


そんなお兄様の様子を後ろで静かに見守っていらっしゃるのは、セシリア様。


あぁ、なんと愛くるしいご兄妹なのでしょうか!


アネット様のお優しい顔立ちをそのまま譲り受けたボビー様は、その心根もまた清らかで美しくいつも妹のセシリア様のことを大切に思っていらっしゃるようですし。


私のお仕えするセシリア様は、三歳ながらアルトン様譲りの少しばかり冷たい印象のする顔立ちではありますが、それがより一層彼女が知性溢れる方であることを証明しているような気もいたします。


どこか浮世離れしたセシリア様ではありますが、時折見せる微笑みに私はいつも心臓の止まる思いが致しているのですよ。


ヘレンは、セシリア様にお仕えすることが出来て、本当に幸せ者でございますね。


今日も今日とて、溢れそうになる思いを必死にこらえ、私はお二人の様子を見守るのです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ