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16話:千葉の亀山温泉

 そんな2011年3月11日、金曜日、午後14時47分、東日本大震災が起き、臼井重光の家でも食器棚の食器が落ちて我たち本棚の本が落ちたり小学生の和子は家に帰ってきていたが、中学校から正一と正二も早めに家に帰ってきた。停電したが暗くなる頃までに復旧し、東北の津波の報道や東京の会社から大きな国道を徒歩で歩いて帰る会社員の姿が映し出された。その後、千葉県市原市のコスモ石油千葉製油所で午後15時過ぎに大きな火災が発生し、大きな炎が上がり、3月21日まで、約10日間。燃え続け、あんな気持ちになった末娘の和子は母に怖いよと言って抱き付いた。帰って来た息子たちは東北の津波、その後仙台空港へ海水が入る様子を心配そうに見ていた。そして千葉の一番東京寄りの浦安で激しい液状化現象がおこり建物地盤が盛り上がり大きな被害が出ているとニュースが流れた。そしてガスが使えて夕食を食べたあとも、リビングのソファーでテレビから流れてくる東北の惨状をまんじりともせずに眺めて、不安をかき立てられた。そして、あまり寝られない夜を過ごして翌日は学校は

休校になった。


 翌日、10時頃に起きて朝食を食べて家の中と周りを点検して回ったが特に亀裂もなく安心した。本家の信一さんに会うと、一部の家で瓦が落ちた位で大きな被害はなかったと教えられた。その後の福島第一原発の原子炉の事故の方がむしろ心配が大きかった。そして数日後、高い放射能の区域を立ち入り禁止区域に指定するというニュースがながれ、受任たちが立ち退きを余儀なくされた。その後も原子炉建屋の爆発などで大量の放射能が大気中に出たことがわかり、震災後の不安が一層高まった。それでも、じっと列に並びコンビニで整然と品物を購入する人々の映像が映って、ひと安心した。もちろん、一部地域で不在の家に泥棒が入ったりしたようだが、全体には商店から略出すもなく、避難上も整備されていた。しかし、東北での死者、行方不明者の数が公表される度に、悲痛な気持ちになったのも事実だった。


 そして母の臼井路子さんが震災で親を亡くした子供たちがお寺で生活しているニュースを見て涙を流しているのを見て、娘の和子も泣いて男たちも目頭を熱くしていた。後日、震災孤児への募金に臼井重光が1千万円の募金をネットを通じて送った。そうしているうちにも時がたち、正一と正二が2011年4月に地元の中学に入学した。2人とは成績は比較的良くクラスで3番学年でベストテンに入り、競争していた。正一は理数系得意で、正二は英語、国語、社会の文系得意だった。そこで、2人で不得意の分野を教えたあったりしていた。また、勉強に疲れると、父と3人で海釣りに出かけて、キス、アイナメ、イシモチを釣った。この夏は丹沢山に男3人で登山に出かけると、疲れたが、その充実感が、今迄感じた事がなく勉強の時の集中力に共通すると父が2人にい言うと、そうか集中力が学校の成績の鍵を握ると納得したようだ。つかれて汗だくで冷たい沢の水で顔を洗ったときの爽快感は、いままで、全く感じた事のない程、新鮮なものだった。そして学業だけでなく正一は剣道で選手に選ばれ正二は中距離1500mで良い記録を出した。


 2011年10月4日に豪ドル円が73円と下がったので臼井重光がSS銀行に電話して137万ドルを1億円で購入し、残金が2.4億円となった。


 11月になり寒くなり、天然温泉を資料を使って探し、房総半島の真ん中、久留里線の終点、上総亀山の近くにある事がわかり日帰り温泉でも昼食セットもある事がわかり、家から約1時間かけて出かけた。臼井重光一家で家族5人で出かけると家から約1時間で亀山湖の近くの亀山温泉ホテルに着いて、早速温泉にはいると、チョコレート色の天然自噴温泉、臭いをかぐと、わずかに香る硫黄臭がした。気に入ったので回数でを購入した。その後、昼食を食べて部屋から見える、一部紅葉した山を見て、ゆっくりし、帰り際にもう一度、温泉につかり、十分、温まり車で自宅へ帰った。この話を臼井本家の仲間にも伝えると、信一が今度の土曜日に信二夫妻と出かけてみようと言った。そして、信一の信二が帰って来て気持ちの良い天然温泉だと話をすると私も行きたいと3人の老人たちが言うので、来週、重光のステップワゴンで信二も入れて6人で出かけた。


 そして温泉と昼食のセットで、ゆっくりと温泉に使い、気に入ってくれ、できたら、毎月、来たいものだというので、12月も天気の良い日にまた来ましょうと重光が言うと、ご老人たちが大喜びしてくれた。そして12月14日水曜日、良い天気の平日にステップワゴンに信二と信二の奥さんと老人3人の合計6人で10時に木更津を出て、11時について昼食をとって、雑談して、帰る前にもう一度、温泉に入り、午後15時に木更津に戻って来た。そうして2011年が終わり2012年を迎えた。この年は年が明けて寒くて、家に閉じこもって過ごしていた。やがて3月になり暖かくなった、そして今年最初の亀山温泉へ信二を含めて7人で出かけてきたが、冬の温泉もしゃきっとして、とても気持ちの良いものだった。帰りは車内の暖房を強めにかけると温泉疲れからか帰りは爆睡状態のご老人が多かった。

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