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4話 朝の出来事

「んっ、ふわぁ~、ん?ここどこだ?」

 俺は、眠りから覚め周りを見回すと俺の部屋じゃないことにすぐに気づく。

 え~と、確か昨日は、………あ!そうだ!異世界に転移したんだっけ。

「今何時だ?」

 俺は、時計を見る。

 この世界の時間は、地球と同じらしい。

 今は、6時半か。

 確か朝食が8時からって言ってたよな。

 ん~、早く起きてしまったな。

 あ!多分まだみんな起きてないから今のうちに昨日できなかったから魔法の練習でもしてみようかな。

 俺は、急いで用意された服に着替えて部屋から出た。

 それから城の中を歩き回ってちょうどいい広場があったのでそこで練習しようと思った。

「よし!早速始めるか。まずは、お決まりの魔力操作ってやつをやってみるか。」

 俺は、テンプレ的に自分の体内に流れているであろう魔力を探す。

 お!これかな?

 なんか、それらしきものを感じ取れた。

 よし!これを体の中で動かす感じで、うん!いい感じ!

「この感じならすぐに魔法ができそうだな。」

 俺は、そう思い火の球を作ろうと魔力に集中する。

 お!出てきた!

 俺の手のひらには、バスケットボールくらいの大きさの火の球が現れた。

「あの!柊さん!何をしているんですか?」

 俺は、急に声をかけられてビクッとしてしまった。

 誰だって急に声をかけられたら驚くよね?

 俺は、後ろを向き声の主を見つける。

「あ、シェレールさん、どうしたんですかそんな顔して?」

 声の主は、この国の第3王女シェレールさんだった。

 シェレールさんは、スゴい驚いた顔をして俺を見ていた。

「ど、どうしたもこうしたもありませんよ!柊さんは、昨日この世界に来たばかりですよね?それなのにどうしてもう魔法が使えるんですか!?」

「いや~、適当に試そうと思ってやってみたらなんかできちゃいました。」

「そ、そんな!優秀な魔法使いでも最初に魔法を使うには、3週間はかかるはずですよ!」

「そ、そうなんですね、まぁ、できたんですからいいんじゃないですか。」

「………確かに考えてみればそうですけど………まぁ、柊さんのあのステータスなら納得がいきますね。」

 シェレールさんは、ようやく納得いったみたいだ。

「あの、柊さん。他にも魔法してみてはくださいませんか?場合によっては、今日からの訓練はあなただけ特別になるかもしれませんからね。」

「分かりました、それではいきますね。」

 俺は、まずは水の球を作ろうと魔力に集中する。

 するとすぐにまたバスケットボールくらいの大きさの水の球が現れる。

「まだやりますか?」

「い、いえ、もう十分です。柊さん、あなた本当に何者なんですか?詠唱もなしで。」

「詠唱?」

「はい、普通魔法を出すには詠唱が必要なのです。」

「そうなんですか。なんか、できちゃいました。」

「はぁ、もうそんなに驚きません。それでは柊さんには今日からの訓練はみんなと違い私自ら鍛えることにします。」

「シェレールさんが?」

「はい、これでも私は、最年少で宮廷魔道士に入っているのですから。」

 シェレールさんは、胸を張ってそう言う。

 その際、シェレールさんの豊かな胸が揺れていてそれに目が釘付けになったのは秘密だ。

「そうなんですね、そういえばシェレールさんのステータスってどんなものなんですか?見せてもらってもいいですか?」

「はい、大丈夫ですよ。『ステータス』」


 シェレール・ガイシス


 15歳


 人間族


 Lv54


 HP1200


 MP6200


 攻撃力230


 防御力120


 俊敏性430


 知力6500


【称号】

 大賢者 聖女


【魔法】

 火魔法 火炎魔法

 水魔法 氷魔法 

 風魔法 

 光魔法 聖霊魔法


【スキル】

 MP自動回復Lv6 アイテムボックスLv3 詠唱短縮 心透視 


「すごい……のか?」

 正直俺のステータスがやばすぎてなんか驚けない。

「これでも宮廷魔道士では結構優秀な方なんですよ!柊さんが凄すぎるだけです!」

 シェレールさんは、少し涙目になりながら言ってくる。

「そうなんですね、それじゃ訓練期待しています!」

「はい、分かりました。あ、私は、そろそろ時間ですので戻りますね。」

「あ、はい。それじゃまた訓練で。」

「はい。」

 そう言ってシェレールさんは、城の方に戻った。

「それじゃ俺もそろそろ戻ろうかな。みんなが起きたらていると面倒だから。」

 俺は、みんなが起きる前に部屋に戻った。

 それから少し時間が経ち朝食の時間のちょっと前になったので俺は、みんなが出る前にすぐに食堂へ向かった。

 食堂に着くとみんなは、まだ全然来ていなかった。

 俺は、ホッとして席に着いた。

 それから時間が経つにつれてみんながやって来た。

「ねぇ柊君、隣り良い?」

 そう喋りかけてきたのは、白井だった。

「あ、ああ、別にいいが俺の横でいいのか?他にも席はいっぱいあるぞ?」

「うん、ここでいいの。ううん、ここがいいの。」

 白井もしかしたらなにかの罰ゲームでも受けているのか?

 だってそうじゃないとわざわざ俺の隣なんか来ないだろ。

 そう思っていると神崎が来てまたちょっかいかけられるかなと思っていたが俺の横を素通りして男子グループがいる所の席に着いた。

 めずらしいな、あいつが俺に何もしないなんて。

 そんなことを思っているといつの間にかみんな揃っていて料理が運ばれてくる。

 朝食もこれまた豪華だな。

 そんな豪華な朝食を頂き、小一時間ほど休憩してから初めての訓練が始まる。

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