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2話 ステータス確認

 また眩い光が収まり今度いた場所は、とても広い祭壇のある部屋だった。

 そしてそこにいたのは、クラスメイトと先生と鎧を着た騎士達、すごい着飾った男の人1人と女の人2人。

「おお!ようやく勇者召喚に成功したぞ!これでとうとう魔王を倒せるのだな。」

 着飾った男の人がそう言いながら涙を流していた。

 いや、男の人だけじゃない。女の人も騎士達も泣いていた。

「そうですね、あなた。ようやく、これで本当にようやく魔王を倒してもらえるのですね。」

「あの、もう大丈夫ですか?」

 そう言ったのは、クラスのリーダー斉藤(さいとう) 和希(かずき)だ。

 こいつは、頭脳明晰、運動神経抜群のイケメンだ。人当たりもよく、先生達からも信頼されている。

 だけど、やっぱりこいつもクラスメイトたちと一緒で俺をいじめている。

 こいつも周りのヤツらと一緒なのだ。

「あ、すいません。ようやく勇者様たちに出会えたので少し感情を抑えられませんでした。」

「そうですか。僕たちも神からは一応話は聞いているのである程度のことは知っています。魔王を倒せば良いのですよね?」

「はい、その通りです。もし良ければあなたの名前を教えて貰えませんか?」

「僕の名前は、斉藤 和希と申します。どうかこれからよろしくお願いします。」

「斉藤様ですね。私は、この国の女王ルーシ・ガイシスと言います。こちらの都合でわざわざ異世界から来てもらい本当にありがとうございます。」

「はい、精一杯やらせてもらいます!」

 そう言って和希は、ニコッと笑った。

 それを聞いて騎士達や男の人と王女が喜んでいる。

 だけど、俺には分かる。これは、作り笑いなのだと。

 それにしても周りは喜んでいるのに1人だけ不安な表情をしている人がいるな。

 誰だろう?と思ったけどテンプレ的にお姫様だよな。

「あの、僕たち神から力を頂いたのですがそれを使いこなせるとは思わないんですけどどうすればいいですかね?」

「そうですね、まずはステータスを見てそれぞれに適した訓練を受けるのはどうですか?」

「ステータスってなんですか?」

「ステータスとは、自分の力がどんなものかを確認出来るものですよ。『ステータス』と言えば見れるようになります。確認してみてください。」

「分かりました、それじゃみんないいな?」

『ステータス』

 みんなはそれぞれ自分のステータスを確認していた。

 俺も見てみようかな。

『ステータス』


 柊 竜斗


 17歳


 人間族


 Lv1


 HP3000


 MP8200


 攻撃力4300


 防御力3800


 俊敏性5200


 知力13000


【称号】

 アステル神の加護を受けし者 人間の域を超えたもの 神々からの祝福 最高神からの恩恵


【魔法】

 火魔法 火炎魔法 炎神魔法

 水魔法 氷魔法 氷神魔法

 風魔法 風神魔法

 闇魔法 黒魔法 暗黒魔法

 光魔法 聖霊魔法 


【スキル】

 身体強化Lv10 無詠唱 HP自動回復Lv10 MP自動回復Lv10 飛行 魔法無効 物理攻撃無効 経験値増量Lv10 言語理解 鑑定Lv10 アイテムボックスLv10


 ナ、ナンデスカ、コレ?

 絶対俺のステータスいかれてるよね?

 てか、なんで神様たちから祝福されてんの?

 みんなもこんな感じなのかな?

 俺は、隣にいた白井に話しかけた。

「なぁ白井、お前のステータス見せてもらってもいいか?」

「え?あ!柊君!う、うん。もちろんいいよ!」

 そう言って白井は、ステータスを見せてくれた。


 白井姫乃


 17歳


 人間族


 Lv1


 HP120


 MP820


 攻撃力30


 防御力45


 俊敏性68


 知力850


【称号】

 アステル神の加護を受けし者 賢者


【魔法】

 水魔法 氷魔法 

 風魔法 

 光魔法 聖霊魔法 


【スキル】

 経験値増量Lv1 言語理解 鑑定Lv1 アイテムボックスLv1


 うん、俺いかれてる。

 だって、白井のステータスで称号に賢者ってあるんだぞ。

 それに比べて俺のステータスって。

 ははは、なんか笑えるわ。

「ねぇ、柊君のステータスも見せてもらってもいい?」

「う、うん、いいけど驚かないでね。」

 あまり大きな声で驚かれると面倒なことになりそうなのでそれは避けたい。

「ん?分かった。」

 そう言って俺は、白井にステータスを見せた。

「……………」

 白井は、俺のステータスを見たまま何も言わずに黙って見ている。

「白井?大丈夫か?」

「………え?なに?」

「驚いた?」

「うん、驚いた。けど、それ以上に嬉しかった。」

「嬉しかった?なんで?」

「だって、柊君前の世界じゃすごいいじめられていたから。これでようやくいじめがなくなると思ったから。」

「………」

 俺は、何も答えられなかった。

 俺は、白井の言葉を聞いてある1つの思いに至った。

 復讐したい!

 俺をいじめてきたクラスメイトと先生に復讐がしたい!

 俺の力は今じゃチートだ。

 ほかのやつなんかに負ける気がしない!

「柊君、私ね、ずっと柊君を助けてあげられなくて悔しかった。柊君は、私に危害が及ばないようにわざとに遠ざけてくれていたよね?私の思い違いかな?違うよね。だって、柊君はすごい優しい人だってわかってるもん!」

 白井。

 俺のことをこんなに思ってくれてるのって白井だけだろうな。

「ありがとう白井。俺のことそんなに思ってくれて。」

 でも、どうして白井は、俺のことをこんなに思ってくれるんだろうか。

 うーん、わかんねぇな。

 ま、いいか。

「勇者方、ステータスは確認出来ましたか?これから私が確認していきますのでそのままステータスを出していてください。」

 今からステータス見られるのか。

 まぁ俺のステータスなら大丈夫だよな。

「わぁ!すごい!斉藤様のステータスどれも100超えてます!凄すぎます!」

 へぇ、あいつは全部100超えなのか。

 まぁ俺は、全部1000超えなんですけどねぇ!知力に至っては、10000超えなんですよねぇ!

「次にあなたのステータスを見せてもらってもよろしいですか?」

 お!俺のところに来たか。

 ん?あ、この人お姫様だよな。たぶん。

「あの、どうかされましたか?」

「い、いえ、すいません。とても綺麗だったので見入ってしまいました。」

 俺がそう言うとお姫様と思わしき人物は、頬を染めた。

「あ、ありがとうございます。あ、私の自己紹介がまだでしたね。私は、この国の第3王女シェレール・ガイシスです。」

 やっぱり、お姫様だったよ!

「あ、俺は、柊 竜斗です。これからよろしくお願いします。」

「はい、よろしくお願いします、柊様。それではステータスを見せてもらってもよろしいですか?」

「あ、はい、あ!でも、あまり驚かないでくださいね。それと様付けはやめてください、慣れていないので。」

「分かりました。では、柊さんでいいですか?」

「はい。」

 そう言って俺は、ステータスをシェレールさんに見せた。








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