山田花子による脳内劇場
「いえいえ、滅相も御座いません。眩しい生き物のお名前を呼ぶだなんて!」
「(眩しい生き物?)ん~。俺そう言うの気にしないよ?」
ブンブンブンブンブンブン
「花子、そんなに首ふったら取れるわよ。」
「いやいや、朱里ちゃん取れないでしょう。そして、隼人お前はいい加減鼻血とめろよ。」
眩しい生き物かつ人気の雄のお名前を私が呼ぼうものなら………
死 あるのみ!
アサシンのごとく奴らのファンに滅殺されるに違いありません。
これより山田花子による脳内劇場(妄想)を開催致します。
パターン1~1人行動の場合~
場所は教室からスタートです。
まずは、ありきたりの呼び出しから。
クラスメイトA「山田さーん、呼んでるよ!」
「あ、有り難うございます。」
誰でしょうか??
「山田花子。ちょっと顔かして。」ファンの女子A登場!
のっぺらぼうではなので、顔を貸すことは出来ません。
なかなか難しい事を言いますね。(笑)とか言ったら速攻で殺られてしまいますね。
はぁ。嫌ですがついていきますよ。どうせ体育館裏とかのベターな場所とかですよきっと…。
………只今、移動中………。
「おいブス!なに鈴木君の名前呼んでんだよ!」
やはりベターな体育館裏ですね!捻りなしですね!
そして、これまた王道の目的地につくと人が増えるパターンですね!
「誰が拓真様の尊い名前を呼んでいい許可出したわけ!?」
「それは拓ま!ぐは」(後ろから刺されました。)
………。ハハハ。終わりました。全て終わりました。
パターン2~助けが来る場合~
場所は教室からスタートです。まずは、ありきたりの呼び出し。
机に手紙が……?
「昼の休み時間に一人で体育館裏に来てください?」
誰でしょうか??
「花子どうしたの?」
「あ!朱里ちゃん。お手紙が机に入ってまして。」
「神崎隼人じゃん?」
「たぶん、違う方だと。内容がまともなので。」
「なら、神崎隼人ではないはね。行くの?」
「いちよ。行ってきます。」
「遅すぎたら見に行くから。」
「有り難うございます。朱里ちゃん。」
はぁ。嫌ですが体育館裏に行きます。ベターな場所ですし、たぶん。というか絶対に嫌な予感しか無いです。
…………花子、律儀に体育館裏に移動中………。
「おいブス!なに鈴木君の名前呼んでんだよ!」
さすが体育館裏ですね!捻りなしですね!
そして、これまた王道の目的地につくと人が増えるパターンですね!
「誰が拓真様の尊い名前を呼んでいい許可出したわけ!?」
「そ、それは拓真くんが「俺がいいって言ったんだよ?」
何処かで見ていたかのように、鈴木拓真登場。
す、鈴木拓真!何故、来たんだよ!!
ややこしくなるだろうがぁぁ!!
♪ややこしや~ややこしや♪
「た、拓真様!」
「これは何?」
「こ、これは……。」
「山田花子!あんた、鈴木君に何いってんだよ!!」
いいい、言ってませんよ!たまたまですぅぅぅ!!!
「マジで許さない!」
「グハ!!」(山田花子刺されました。)
………ハハハ。積んだ。
脳内劇場終了。
「お願いですから、お名前呼びは許して下さい。」
「ちょっと、鈴木拓真。花子泣かさないでくれる?」
「え!なんかごめんね。山田さん。」
「拓真マジで死ね。」
「隼人マジで地味に痛いから脛蹴るのやめて!」
心の花子さんは感情豊かです。(笑)