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異世界転移すればそこは玉座への階段だったりするし  作者: 魚座スプーン
第18章 新天地
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188 おかしな冒険者がまた増えただけなんじゃないかな




「どう? なかなかでしょ」


 先頭を往くキリが得意気だ。

 真上から日が差すバシスへの道を、三頭の馬に分乗している。

 パカパカと軽快なペースで進む。

 キリが俺の謎土で作ったゴーレム馬だ。俺とレティネは同じ馬に乗っている。鞍やあぶみ、手綱もある。すべて土だ。三頭とも姿はそっくりだが色はそれぞれ変えてある。土ゴーレムと知っていても本物にしか見えない。動きも無駄にリアル。呼吸はしないし涎も出さないけど。

 土属性の魔法でこんなことをしたらあっという間に魔力切れだけど、精霊魔法(仮)は効率が桁違いらしくキリの魔力量でも維持できている。


「おらも、馬に乗れてる、です」


 フードを下ろしたヤマダが嬉しそうだ。

 馬上のヤマダも美しい。輝く銀髪が風にそよぐ。何故かヤマダの馬だけ白馬だし。

 すれ違う冒険者たちが呆気にとられている。どこの妖精のお姫様だよ。

 三頭とも手綱は鞍に引っ掛けてあるだけだ。握ってすらいない。馬にお任せだ。というか、キリにお任せなのだ。キリが一人で制御している。最初はたどたどしかったけど、少し練習しただけで足運びはスムースになった。


「ロアムは眠ったまま?」

「うん。ぐっすり」


 昨日はずっとキリに付き合わされて疲れたんだろう。

 土の精霊ロアムが寝ていてもキリは馬を作り、操ることができた。どうやら一度作った物はキリだけでも再現可能らしい。精霊の力そのものは常時働いているのだ。


「あんなに実験したら、さすがにロアムもぐったりだろ」

「だって面白いんだもん」


 キリは調子に乗って魔力を使い過ぎ、何度もレメドの実のお世話になっていた。魔力と体力に回復効果のある実だ。付き合わされたロアムはすっかり消耗しているかも。


「とにかく落ちないようになー」


 キリはまだ身体強化できないから落馬したら大変だ。

 キリの魔力は俺が常時モニター中。うっかり魔力切れで馬が土に戻ると危ない。




 バシスの西門が見えてくる。沿道の林に入り馬を消す。

 さすがに人目があるところで土には戻せない。

 そのまま歩いて門を通り、最寄りの冒険者ギルドの西館、通称『買取り支部』へ。

 大森林から帰る冒険者は皆西門を使うので、ほとんどの採取素材はここで買取りされるのだ。

 装飾の少ない質実な造りのエントランスを抜けて買取りカウンターに行く。


「さすがに時間がいいから混んでるね」


 買取りカウンターには査定のできる職員が総出だ。待たずに済みそうな窓口はない。俺たちは貴石や薬草類など比較的軽量の素材を扱う二番窓口に並ぶ。


「ねえ、あれ――ワニ皮かな?」


 西館には初めて来たキリが、六番で査定されている素材に驚く。ちょうど冒険者と職員が巻き革の両端を持って広げたところだ。目を引く大きさだ。窓口は番号が大きいほどカウンターが低く奥行きもある。


「あれはププラリザードの皮だよ。四メートルもある大トカゲだね」


 肉食のトカゲだけどそんなに動きは速くない。けれど群れることが多いから狙うには危険な魔物だ。実力のある冒険者でないと手は出せないだろう。


 四番窓口で小さなどよめきが起きた。

 赤茶色の透明な鉱物がカウンターに置かれたところだった。


「パパ、キレイだよー」

「なんだろねー?」

「瑪瑙、かもです」


 大人の頭部くらいの大きさでかなり凸凹だ。結構な金額になるのか専門の鑑定士が呼ばれている。レリカム大森林では鉱物素材も採れるけれど探し当てるのは難しそうだ。

 普通だと鉱脈を発見したパーティーはそれを秘密にして、あらかた掘ってから換金するらしい。職工ギルドなど冒険者ギルド以外に持ち込むことも多い。このパーティーは採掘の装備じゃないから偶然見つけただけかもしれない。


 小樽に詰めた腐葉土にしか見えない物を持ち込んだ者もいる。肥料? なんかの薬効があるのかな。職員も表情を変えないから特別なモノじゃないみたいだけど、初めて見たな。

 他は魔物の部位や植物系の素材が持ち込まれている。虫系の魔物の殻、薬草類が多い。茸や水草のような物まである。牙や爪など魔物の硬い部位ばかりを採ってきたパーティーもいる。


「おい、あれ〈勇者殺し〉か?」「子供連れてんぞ」「まさか。ただの小僧だろ」「あんネーちゃん、エルフ――じゃねえがな」


 聞こえてるよー。いつものようにスルー。

 ヤマダはフードに隠れてエルフと判らないはずだ。

 最近はフードを被る若い女性冒険者をちらほら目にする。もしかするとヤマダにあやかっているのかな。神秘的に見えるとか。それともUV対策? おかげで少しだけ目立ちにくくなっている。

 レティネの方は誤摩化せないな。幼女連れで実際に冒険者活動しているのは〈パパ〉だけだ。十歳を過ぎた子供なら手伝いをすることがあるようだけど。


「たしか〈勇者殺し〉って、シン君?」


 キリが小声になる。


「そう名乗ったことないよ。殺してないし」

「凄い悪人っぽい響きだよね。なんか騙し討ちとかしそう」

「正式な試合だし。無実だし」


 こんな二つ名迷惑だし。


「パパわるくないよー。やさしいよー」


 あれ、なんか涙出そう。




 レティネが見つけて採取した薬草類、炎牙草、千鞭草ミリープ青糸葛ブルーヴァイン。フクロウ魔物のゲイゾール二羽。帰り際に仕留めた体長一メートルのイタチに似た魔物〈ムステルラ〉一匹。そして討伐証明部位のゴブリン耳。合わせて金貨二枚になった。これを四人で分ける。四日間と考えれば初心者冒険者としては普通の稼ぎかな。


「他にホルングラが何匹かあるので、台車用の窓口を使わせてもらえますか?」

「えと? はあ。分かりました。七番を開けてお待ちします」


 窓口の女性職員に指定された七番は、ウォークインできる小フロアになっている。ここでも無理な大物は隣の倉庫に直接持ち込む事になる。


「よっ。〈パパ〉元気だな。今度は何を出す気だ?」


 ガタイの良い袖無しシャツ姿の職員が待っていた。

 この人は冬でも袖無しなんだけど、ノースリーブの呪いとかを掛けられてるのかな。何度か担当してもらってるが名前は知らない。


「ホルングラ三匹丸々と、部位素材と魔石四匹分です」

「ホルングラ!? 本当か? もう何年も見てねえな」


 床に敷かれた防水シートの上に、収納の腕輪から次々に山羊の魔物を出して並べる。今回はすべての素材を俺の腕輪に入れて運んだ。四つの生首もちゃんと血を抜いてある。でも血の臭いは消しきれない。


「うおっ。確かに違いねえな。こいつは――群れがいたか?」

「はい、十五匹の群れと出会しました。南の六区でしたよ」

「南六か。そんな奥まで行ったのか?」


 袖無し男がレティネを見ながら驚く。はい、幼女連れで無茶しております。

 まあ今更ではある。


「無傷の牡大一が一。牡大二が二。角眼球付き牡特一が一。牡大一が二、牡大二が一――と」


 木製の物差しをバトントワリングのように軽快に回しながらサイズを測っていく。毎回レティネが見入るほどに華麗な手際だ。おっさんなのに。


「金貨二十七枚と銀貨六枚になるな。たいした稼ぎだな〈パパ〉!」

「パパすごーい!」


 レティネがぴょんぴょんする。

 なんかいつも、ここまでがお約束になっている。


「どうも。みんなが頑張ってくれたので」


 思ったより高額なのは入手の難易度が高いからだな。魔石もそこそこの値が付いたし。角と眼球は武器や魔道具の材料に。睾丸は想像どおり回復薬、強壮剤になるらしい。

 これも報酬は等分してそれぞれの口座へ。




「かんぱーい」


 果実水で乾杯。

 キリの初仕事を終え、冒険者ギルド本館近くのレストラン〈酒迷宮〉で打ち上げだ。かなり遅めの昼食になる。

 予定と随分違う展開になった。新メンバー加入の仕切り直しで〈パパ〉が普通っぽくなるのを期待したのに。


 迷宮大皿を頼んでみた。

 グループ客向けに季節の食材を華やかに盛り合わせたものだ。いつも他の客のテーブルをレティネが横目で見ていたけど、量が多くて注文できなかった。今日はキリもいるから食べ残さずに済みそうだ。皆空腹なはず。

 銀の大皿に葉野菜をたっぷり敷きつめて大地に見立て、肉、魚、果物、根菜、菓子などを動物や家の形にして配した、カラフルでジオラマみたいな料理だ。上品とはいえないが目には楽しい。

 身を乗り出したレティネが嬉しそうに取り分けてくれる。


「キリに冒険者を体験してもらって、やりたい事できる事を見つけて欲しかったんだけど、――なんかおかしな事になっちゃったな」


 食が進むと大皿のジオラマもすっかり寂しくなった。

 ヤマダが最後のロースト肉を野菜巻きにしている。


「面白いから私はこれでいいけどね。ロアムちゃんも静かなもんだし。もう仲良しだもん」

「精霊は勝手気ままだから油断すんなよー。追い出したくなったら言ってくれ」

「ならないよー」


 逆にロアムの方が逃げ出しそうな気もするけど。

 なんかおもちゃにされてこき使われてるし。疲れてグッタリしてるから静かなんじゃね?




 腹ごなしの散歩ついでに冒険者ギルド本館に立ち寄る。

 依頼表をチェックしてから、適当な武術や体術の講座がないか調べる。護身術くらいはキリにも覚えて欲しい。小中学校の体験教室くらいで、その手の素養はなかったはず。

 市中には武術道場もあるが、ちょっと敷居が高い。


「ねえ、魔法教室があるよ!」


 キリが告知掲示板のど真ん中を指差す。


「要経験で実用に足る技能レベルの者のみ、だろ。魔法も使えないし、まだ属性もないんだから参加できないよ」


 冒険者ギルドの講座では魔法そのものは教えない。

 パーティー内での非魔法使いとの連携や、効率的な魔力回復や配分など、現場での魔法運用について教えている。いくらベテランのパーティーリーダーでも自身が魔法使いでなければ、実戦における魔法のコツを伝授するのは難しいはず。

 魔法そのものの使い方は師匠を見つけるか私塾に入って覚える。一応この街にも魔法学校はあるようだけど。


「ロアムちゃんの魔法があるよ」

「たぶんそれ魔法じゃないし。きっと講師の人が啞然とするよ」


 俺のと同じで、魔法っぽい何か、なのだ。

 下手をすると大騒ぎになる。


「棒術とかいいんじゃないか。ちょうど持ってるし」

「これは魔法の杖なんだってば」

「頑丈だから十分凶器だよ」


 長さ一メートル二十センチはあるから、ちょっとした剣の間合いがある。

 ちょうど今、実技試験場で剣術の講座があるようなので見学していこう。




 試験場のグラウンドには講師一人と冒険者らしい六人の若者がいた。

 木剣を使って一対一、一対多で打ち合っている。得物は片手剣と丸盾、両手剣。装備は軽量の革鎧と篭手。講師の男が盾の向きを注意したり、両手剣での防御の形を大声で指示している。どうやら対人戦の訓練みたいだ。

 大森林で魔物を狩るような冒険者はあまり剣を使わないから、護衛の仕事を請け負う人たちかな。

 冒険者たちも動きが良い。皆それなりの使い手らしい。初心者講座ではないようだ。


 しばらく試験場の端で見ていると、講師が終了を宣言した。


「うん? お前ら講座はもう終わりだぞ。遅かっ――おっと、〈勇者殺し〉かよ」


 講師の剣士が俺に気付く。俺より背は高く、引き締まった筋肉がシャツ越しでも分かる。髭はないが日焼けが濃くて、若いのか中年なのかハッキリしない。


「よく分かりましたね」

「あの試合を見てたからな。あー、悪いがおれじゃアンタに教える事はねえぞ。で、そっちが〈精霊の弓〉か。残念だな、俺は弓はからっきしなんだ」

「いえ、今日は見学です。新メンバーを強化できる講座を探してるので。――俺はアラタ。そしてヤマダ、レティネ、こっちが新しい仲間のキリです。全員Eランクです」


「おれはキンドス。Bランクだ。武器全般を扱うが、投擲や射撃は苦手だから他を当たれよ――」


 キリが握る魔法杖に気付く。


「なるほど棒使いか。手合わせしてみるか? 棒ならおれも扱えるぞ」


 棒使いじゃないけど。やっぱりキリは魔法使いには見えないようだ。

 随分親切だなキンドス。有料の講座だし要予約のはずなのに。特に女好きな感じでもないけど。


「お願いします。こいつ、ズブの初心者なのでお手柔らかに」

「なんかなし崩しに棒術やらされてない? 私」

「折角だからやってみようよ」

「あの〈勇者殺し〉と〈精霊の弓〉がわざわざ仲間にするんだ。何かあるんだろ? 楽しみだ」


 キンドスの目がキラリと光る。

 なんかハードル上がっちゃったよ。

 言えない。単に恋人カノジョだからとは、言えない。


 キンドスが練習用の長棒を手に取る。身長と同じくらいだからキリの杖より長い。

 キリがローブを脱いで俺に渡す。そうだ、下はミニスカニーソなのを忘れてた。見せパンだからいいの、か?

 キンドスの目が厳しくなる。

 エロい目つきじゃなく、特殊な体術のための衣装と思っているのかも。

 そんな訳全然ないけどな。


「頑張れー。キリならできる。かもー」

「真面目に応援してよー!」


 乾いたグラウンドでキンドスとキリが向かい合う。

 約四メートルの距離だ。


「あの。よろしくお願いします、キンドスさん」

「ああ。しかし本当に――素人なんだな」


 キリはいわゆる中段の構えだ。

 薙刀の構えみたいで俺から見るとそれなりにカッコいいんだが、どうやら贔屓目らしい。キンドスは不満のようだ。達人の自然体の構えには見えないのか。実際達人じゃないしな。


「おれがゆっくりと六回打ち込む。避けるなり受けるなりしてみろよ」

「は、はいっ」


 ――ズザッ――


 キンドスが合図代わりとばかりに地面を擦る音を立てる。

 大きく二歩踏み込み、振りかざした長棒を両手で左上段から打ち下ろす。確かに素人でも追える速さだ。力も相当抑えている。


 ――カーン、コーン――キコン――


 そのまま右上段、左中段、右下段と、わざと大仰に棒を回してキリを打ち続ける。

 腰の引けているキリは打たれる度に後退しながらも、すべて受け切る。


「戻れ。もう一回だ」

「はいっ」


 キリを元の位置まで戻し、キンドスが再び、しかし連撃の組み合わせを変え、速度も一段上げて打ち込んでいく。


 ――カンッ、キンッ――ガコン――カキッ――


 キリはさっきと同じように押されつつ、杖ですべての打撃を受け切る。


「ふむ。妙だな」


 キンドスが思案顔になる。


「重心もひどいし動きも迷いだらけ。力み過ぎだが、受けのタイミングだけは見事に合わせてくる。だから次の動きを封じられることもない。――見た目より体力もあるのか。息も乱してないな」


 キリの異常さに気付いたようだ。

 俺ほどではないにしても、キリの身体能力は異世界転移直後の〈継承ミラス〉により大きく向上している。ある程度の攻撃なら後出しでも対応してしまえる。どう見ても素人なのに、何気に手強いのだ。キンドスは俺と最初に手合わせした〈赤斧〉のケインやゼクリスと同じ気持ちなはずだ。


 やや強引にやらせたのも、キリ自身の状態を体感させたいからだ。

 筋力も反射神経も持久力も以前とは違うことを。

 元の世界にいたときの延長ではなく、この世界で生まれ変わったことをちゃんと認識した上で、どこまで出来るのかを知って欲しい。


「そ、――そうでしょう、か」


 キリも自分で驚いている。怯えたり竦んだりしても対処できてしまう不思議に。元々運動音痴ではないとはいえ、アスリート並みに身体が動くことに。


「もう一回。こんどはお前も打って来い」

「えー?」


 元の位置に戻り長棒を構え直すキンドス。


「出来るはずだ。おれは突きや虚実フェイントは使わないから心配するな。ここぞと思ったら遠慮せずに叩き付けろ」


 言うや否や、キンドスがキリに迫る。

 さらに速度と威力が増しているのにキリからは余裕を感じる。キンドスが既に見せた基本技のみで、死角を突いたりしないからだ。

 長棒が杖に叩き付けられる。音が重く響く。

 体格差と得物の間合いの違いで、キリがズルズルと押されていくが、体幹が崩れて圧倒されることはない。攻めさせていなしてるようにも見える。

 二十合ほど激しく打ち合う。

 突然、キリがキンドスの上段打ちを半身を開いて躱した。

 そのまま杖を両手剣のように掴み、鋭い胴抜きを放つ。

 ぶんと風を切る音がする。

 キンドスは大きく身を引いてなんとか逃れる。


「ここまでだっ」


 キンドスの声に、ふうと息を吐き、キリが杖でトンと地を突く。


「驚いた。たったこれだけの打ち合いで、ここまで形になるとはな」

「キンドスさんの動きを、必死に真似ました」

「いやいや、そうは思っても身体が動かんはずだ普通は。おれの手を痺れさせるとは。どういうことだ、まったく」


 端から見ていてもキリの動きがどんどん良くなるのが分かった。

 相手のスピードとパワーに慣れ、頭の中に自分の身体をどう動かすかを判断する回路でも出来た感じだ。訓練すればもっと良くなるし、魔力による身体強化ができればキンドスにも勝てるだろう。


「汗かいちゃったよー、シン君」


 いや、ちょっと汗ばんでるだけだし。

 普通なら汗だくヘトヘトで地面に突っ伏してるはずだ。キンドスの方がよっぽど汗を掻いてる。地力が上がってることに、いい加減気付け。

 キンドスの教え方も上手かった。これからは先生と呼ばないとな。


「キリと言ったな。おれの講座に来い。棒術を極めてみろ」


 キンドスが営業スマイルで勧誘する。


「ありがとうございます、キンドス先生。良かったな、キリ」

「いや、なんでそう私を棒術使いにしたがるかな。これは魔法の杖だって何度言えば――」


 あれだけぶん回したのに?



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