第八十四話
僕は祖父が刀の間合いに入った瞬間一閃、斬ったはずだった。しかし僕が斬ったのは幻だった。
「大賢者レベルだとそう簡単に行かないか。」
僕がやっぱりと言った感じで言うと
「そりゃそうだよ。大賢者って言った術のスペシャリストだよ?敵いっこないよ。」
涼音が止めてくる。
その時希莉が実体化を解き僕を突き放した。その時はなにをすると思ったしかし次の瞬間希莉の体は動く包帯に捕まりそのまま棺桶に引きずり込まれた。
「外したか、まぁ良い。」
「希莉、おい、返事をしろ。」
声をかけるが返答がない。
「主、危ない。」
紫紅の言葉に気づき跳躍した。その直後足元が火の海となった。
[ヘルメスの靴]を呼びだそうどしたが反応がない。そう、涼音も捕まってしまっていたのだ。火を避け燃えていないところに着地すると周りには誰もいなかった。
暦、姫奈、紫紅、涼音、希莉の五人は皆アヌビスの持つ棺桶に捕まってしまっていたのだ。
そして僕にも包帯が迫ってきた。しかしその時足元に門が開き別世界への道へ落とされた。そう、目を覚ました神威が僕の足元に門を出現させたのだ。
「まさか君に借りを作るとはね…」
「気にするな、こちらも助けてもらった恩がある。」
「この先はどこに繋がっているんだ?」
「神界だ、俺は歓迎されないだろうがお前なら力になってくれる仲間がいるだろ?」
「確かに…みんなには事情を説明する。暴れないのなら受け入れてくれるだろう。」
「あぁ、それなら助かる。」
僕は神威と神界へ歩き出す。棺桶に捕らわれたみんなを助けるための力を求めて………。




