第八十二話
絶鬼の角と僕の持つグングニルがぶつかる度に衝撃波が結界にダメージを与えていた。
「紫苑、早くカタをつけるんじゃ。結界が壊れてしまうぞ。」
「そんなこと言われてもイザナミ様、こいつなかなか強いですぜ。」
「なにを言っとるか。まだ力の半分も使ってないくせにのぉ」
「あ、バレました?」
闘いながら僕が話していると
「あ?なに?本気ってのは嘘だと?許さねぇ」
激怒した絶鬼が突っ込んできた。
「仕方ない、ちょっと本気を出しますか。」
そう言って突っ込んできた絶鬼の角を片手で受け止める。そして一歩も動かずに絶鬼の突進を止めた。
「これが本気ってやつだ。問題ないな?」
「な、なにい?!俺の突進を片手で?!ありえん…貴様は一体何なんだ?!」
「そーそー、うちも聞きたかったんよ。のぉ、紫苑。お前は一体何者だ?その涼音の封印、おそらくユグドラシルの封印だろ?そんなものをいともたやすく砕くなど有りえん」
「そんな一気に質問するなよ。俺は俺だ。人間の域を超えた人間としか言えないな。」
そう言いながら片手で絶鬼を持ち上げる。そして空中に置くように手をはなしグングニルの力を開放する。
光の魔法陣が絶鬼を包む、その光で絶鬼が見えなくなったと思った次の瞬間、絶鬼の姿は消滅した。




