第八十話
一斉に襲いかかった結果一対一の戦いになった。
希莉は絶鬼と、涼音は修羅と、そして僕は神威と対峙した。
「なかなかやりますね。でもまだまだです。」
そう言って6つの刀涼音にで激しい斬撃を浴びせる修羅。それをかろうじて[神槍 ゲイボルグ]で防いでいた。
「あちゃー、これは流石にきついかな。ならこれはどうかな」
そう言って槍を空中に投げる。すると槍は4つに分裂し涼音の背中から生えた4つの腕がそれを掴んだ。そしてそれと同時に[アルテミスの弓]を具現化した。
「これは…厄介ですね。」
修羅がこういうのも無理はない。近接攻撃に出れば槍に襲われ距離を取れば大量の矢が降り注ぐ。しかしどうすることもできず泥沼状態に持ち込んだ。
一方希莉は絶鬼の攻撃をかわし反撃、かわしては反撃という状態だった。しかし絶鬼の装甲は厚くなかなか刃が通らない状態だ。少しずつではあるがダメージは与えられているようだった。
その時絶鬼が叫んだ。
「神威さん、修羅さんここは一旦退きましょう。この結界の中では俺達が不利です。俺はここで時間を稼ぎます。さあ、早く。」
その言葉に納得したように修羅と神威は走りだした。
「まて、逃がすか。」
そう言って追いかけようとすると
「ここは通さないぞ。」
先程よりいっそう大きくなった絶鬼が行く手を阻んだ。
その間に神威と修羅は霊界へ行ってしまった。暦の力を使おうと思ったがさっきギリギリまで使ってしまったので今は使えなかった。
「仕方ない。今はこいつを片付けるぞ。」
そう言って僕らは構える。
この時この場にいる皆は知らなかった。僕らが神界、黄泉と周っている時、霊界があんなことになっているなんて…




