第七十八話
「とりあえずこれでもう神界は大丈夫だな。次は黄泉か。みんな急ぐよ」
「今から行くと遅くないか?」
僕らが悩んでいると暦がイザナギや紫紅と共に降りてきた。どうやら涼音の力で飛んできたようだ。
「私に任せて下さい。時間を止めれば彼らに追いつくのも可能です。」
「でも5分しか持たないんでしょ?それじゃあ間に合わなくない?」
的確に弱点を突いてくる涼音。しかしその時イザナギがある提案をしてくれた。
「黄泉の祠から黄泉へ行けば門を使った彼らより早く向こうにつけるはずじゃ。五分もあれば十分だろう。」
「し、しかしイザナギ様、そこはイザナギ様以外立ち入り禁止なのでは?!」
「なに、彼らは神界を神格霊の危機から救ってくれたんだ。この恩を返すのにはこのぐらいじゃまだ足りんわ。」
驚いた律花を説き伏せるイザナギ。
「ありがとうございます。暦、姫奈、頼める?」
「任せて下さい。私達も何もしないわけにはいかないので!」
そう言って時間の停止が開始される。この停止された空間で暦と姫奈が動くことを許可したのは僕、希莉、涼音、紫紅、イザナギだった。音羽と律花まで動くのを許可すると人数オーバーしてしまうらしい。
イザナギに連れられ黄泉の祠へ到着した。そこは見るからに不気味な洞穴が入り口だった。
「ここから入って出口に着くとそこはもう黄泉じゃ。早く行きなされ。」
「ありがとうございます。それでは行ってきます。」
僕らは黄泉に向けて走りだした。




