第六十二話
聞いてない、いや、聞いたことがない。ケルベロスが火を吹くなんて!!!
走りだした僕らの眼の前は火の海になった。
「あっつ。火吹くなんて知らないぞ…」
「僕だって知らなかったよ…」
「流石、魔獣と言ったところか…」
その時僕らの前に氷の柱が生成された。その氷の柱の元に一本の刀が刺さっていた。
「希莉、新しい力か?」
「あぁ、[氷刀 吹雪]っていうんだ。」
「よし、反撃開始だ。涼音、実体化。希莉、憑依。紫紅、暦を任せた。」
僕は[パンドラの箱]を開き瘴気を自分に憑依させる。
僕と涼音は一旦散開して敵を挟みこむ。しかしそこは3つの首をもつ犬、同時にに火を吹いてきた。僕はそれを氷刀で切り、涼音は[イージスの盾]を展開し突撃する。
氷刀の刃がケルベロスの胴体に刺さる。そしてそこから氷の柱が体を貫いた。
苦しそうな声をあげるケルベロス。しかし容赦なく涼音の[神槍 ゲイボルグ]が3つのうち一つの頭を潰した。
残り2つ。
一つ目の首が潰された瞬間、残り2つの頭をから角が生えてきた。更に火を吹くのではなくブリザードを吹くようになった。
僕は希莉を[炎刀 焔]に切り替え応戦した。先ほどとは違い動きはより俊敏になっていた。
その時、
「刀を地面に突き刺せ。」
突撃希莉が支持を出してきた。僕はそれに従って地面に刀を刺すと地面がわれそこから炎が吹き出しそして何かを描いてゆく。
「こ、これは……」
僕はそれをみて驚かずにはいられなかった。
それは炎で描かれた魔法陣…




