第五十八話
涼音に抱えられ飛ぶとこ数時間、西の国に帰ってきた。
「やっと帰ってこれたね」
「ふぅ、疲れたー」
「お疲れ様や、お二人さん。錦から話は聞いたで。よーやってくれた。」
「それなら早速門を開きましょう。涼音は休んでて。」
「わかったー」
「もしもし、希莉?聞こえる?」
「おぉ、聞こえた聞こえた。随分遅かったな。」
「まぁ、色々あったのよ。早速やろうか。」
僕らは門を開くところの地面に御札を置き手をつく。
「開門」
そう叫んで力を送り込む。すると御札が紫色に光り門の形に姿を変えていく。
門が完成したので試しに涼音とくぐってみる。結果はなんと成功。見事に東の国に開通した。
「これでなんとかなるかな。」
「問題は評議院がここに攻めてこないかやねん……」
「大丈夫、空はゼウスに頼んどいたから。これからポセイドンに頼みに行こうか。」
「ゼウス?!あのゼウスか?何もんやねん…」
「そう、あのゼウス。ここへ来る途中戦ったんだよ。おーいポセイドン、出てきてください。」
すると海の底からまたあの神殿が現れた。
「我になにか用か?」
「頼みがあるんです。東の国と西の国を守って欲しいんですが。」
「うむ、海だけなら可能だがそれで良いのか?」
「はい、ありがとうございます。」
「お主も彼にやられたのかね?」
声と共に空からゼウスが姿を表した。
「おぉ、ゼウスじゃないか久しぶりだのー。我もこやつに一撃くらってしまってな。」
「ふむ、我も体に風穴を開けられたわい。こいつは後々大きなことをしそうじゃのー」
「あぁ、楽しみだ。それじゃ、我は頼まれたことをこなしますかな。」
「そーだな。持ち場にもどるとしよう」
二人の神が話すのを口を開けて見ている東、西の両国の王、女王。そんなことは気にせず次の目的地を考える僕らだった。




