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霊界との境界  作者: 紅刃
第三章 国家都市
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第五十五話

 船に揺られて数日、東の国らしき島が見えてきた。


「あれが東の国?」


「船に行き先言ってついたところがここだから合ってるんじゃない?」


「あ、なるほど」


 なぜか船の仕組みを僕より理解している涼音の説明で納得した僕らは島に上陸した。


「とりあえず王を探さないとな」


「それには及びません。」


 どこからともなくひとが降ってきた。(デジャヴ……)


「私は東の国の王の錦と申します。あなた達の事は香澄に聞いています。」


「あれ?連絡取れなかったんじゃなかったの?」


「いざという時のために裏ルートを確保しているんです。」


「なるほど、あ、これが王女からの手紙です。」


 手紙をよんで嬉しそうな錦。


「拝見させていただきました。連合国家建国しましょう!」


「ありがとうございます。それでは一度西の国に戻って連絡手段を確保します。」


「いや、それには及びません。方法はあるのです。しかしその方法を使うには力が足りなくて……」


「その方法というのは?」


「門です。最初の門は当然出現しましたがそれを分析した評議院が現世への門の開通に成功してます。」


「その最初の門から来たのが僕らなんだけどね」


「え、そうだったんですか?!」


「え、聞いてなかったんだ…」


「はい…申し訳ない。」


「それはともかく門を繋げる方法とは?」


「はい、繋げたい場所同士で同時に門を開くんです。」


「その場合別の場所と繋がる可能性は?」


「あるんですが、繋げたい場所の土を使えば可能性です。」


「向こう土は持ってるの?」


「いざという時のために確保しています。」


「なら可能なんじゃない?」


「いえ、実は神クラスの力が必要なんです。」


「神格霊の君達なら可能性なのでは?」


「いえ、僕らは序列が下の方なので門が開けるほどの神クラスの力は持ってないんです……」


「それなら僕らがやるしかないですね…」


 そう言って僕らは準備にとりかかった。旅の疲れはあったが休む暇がないことに肩を落とした。

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