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霊界との境界  作者: 紅刃
第二章 神器
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第三十三話

 剣を回収した僕らは一旦霊界へと戻ることにした。


「ねぇ、この剣僕が持ってていいの?」


「はい、剣に選ばれたのですから大丈夫です。」


 すでに日本刀を持っているので見た目は二刀流使いみたいになってしまった。更にアーチェリーも持っているのでもう何がなんだか。


 霊界につながる門がある神殿へは飛んで帰ったのだが特に敵に襲われたりはしなかった。


 しかし霊界に戻ってきた僕らを待っていたのはあの逃げた神格霊達だった。


「今度こそ負けないからなー」


「いや、君たち逃げたんじゃん…」


「逃げてねーよ。戦略的撤退だ!」


 もう何も言い返さないことにした。


 どうやって逃れるか考えていたら一人が突然襲いかかってきた。


 僕は既のところでその一撃をかわす。そしてそのまま体をひねりよろめく相手の背中に蹴りをいれる。


 地面に倒れこむ敵。その隙に僕はパンドラの箱の鍵を開ける。溢れる瘴気が僕の周りに集まってきた。


 瘴気を操れるだけでものすごい力だった。後ろから隙を突いて攻撃してきた。すると瘴気は勝手に集まり盾となった。驚いて思わず距離を取る二人。


「このぐらいかな」


 そう呟いて僕は手に瘴気を纏わせて思いっきり地面を殴った。すると敵の足元から瘴気が針となって突き出てきた。


「なんだこれ、いつのまに?!」


 驚いた彼らは空中に逃れた。


 空中なら逃げ場はない。僕は身に纏った瘴気を地面からジャンプ台のように生やして奴らと同じ高さまで跳躍した。


「空中ならこれは避けれないよね」


 そう言って僕の身体から瘴気の針が飛び出しまるで蛇のように敵を襲った。


「お前、一体何者なんだよ」


 それが彼らの最後の言葉だった。


「これがパンドラの箱の力か」


「流石だなーすごかったぞ」


「少し怖かったです。」


「主なら出来ると思ってたぞ」


「ほらー話してないで宿へ行きましょう」


 律花に言われて話すのをやめて宿へ向かう。


 宿につくと疲れた僕らはすぐに寝てしまった。その夜、僕らが眠っているとき律花と音羽がある話をしていた。


「三種の神器を使いこなせる人なんてアマテラス様とイザナギ様とイザナミ様ぐらいしか聞いたことないですよ?この人何者です?」


「私に聞かれてもわかりませんよー。イザナギ様がこの人のこと紅蓮って呼んだのも気になりますしー。」


「しかも神格霊を倒せるなんて…」


「それって神狩りの力を持ってるってことですよね…」


「悪い人ではなさそうなんですけど謎が多すぎですー」


「とりあえず今夜は寝ましょうか。私も疲れました。」


「そーだね。寝ようか。」


 「おやすみー」

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