表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
霊界との境界  作者: 紅刃
第一章 門(ゲート)
3/100

第三話

 「ただいまー」そう言って僕は帰宅した。


 「おかえりー」と少女の声…少女の声?!


 たしか僕は一人暮らしだったはずなのになぜ誰もいないはずの家から少女の声が?


 幽霊が見えるくせにビビリな僕はビクビクしながら部屋に入りリビングへ行き電気をつける。


 「やっほー!今朝はどーもー!!」


  ……

 「は?」 思わず素が出てしまう。


 「えっとーどちら様?」と僕が驚きを隠せないでいると横から希莉が「こいつ朝のサ○コもどきじゃね?」っと言ってきた。


 しかし朝のサ○コもどきとは全然容姿が違うのである。混乱して何も言えない僕。


 すると少女は「よくわかったねー!流石同類!」… 


 (え?!やっぱり朝のサ○コだったの?!)心の中でそう思いながら僕の頭の処理能力は限界に達した。


 とりあえず晩御飯を作って食べ終わってしっかりと片付けまで済ませる。さてと今度はこっちの問題を片付けないと…


 「それでー朝のサ○コと全然姿が違うけどどーゆーこと?」まわりくどいのは嫌だったので率直に聞いてみた。


 (ここで朝のサ○コと目の前の少女の容姿を比べてみよう。朝のサ○コは腰まで長い黒い髪に真っ白なワンピースを着ていた。しかしだ、この少女は白い髪で長さはショートカットだった。それにダボダボのパーカーを着ていた。どう見ても朝とは別人である。)


 「あ、あれですか?変装です!」と元気よく答えてくれる彼女…


 「変装のレベルじゃねーよww別人じゃんか!!」と、また素でツッコミを入れてしまった。


 この後三時間ほど希莉を含め三人でボケとツッコミを繰り返したのであった…


   〜三時間後〜


 疲れた…もう、それしか言えない…


まぁ、この三時間でわかった事といえば彼女の名前が涼音ということと希莉と同じように僕に取り憑きたいということだった。


 取り憑くといっても全てが悪いことではない、彼女は悪い霊ではないことがわかったので渋々了承せざるを得なかった。(了承しないと毎日肩にのると言って聞かないからだ…)


 幽霊が自分に取り憑くのは2パターンある。 自分の霊体に取り憑くパターンと身につけている物を霊媒として取り憑くタイプだ。

ちなみに希莉は僕の母がお守りに持たせてくれた小さな水晶を霊媒としている。(お守りの効果とは…)


 何を霊媒に与えようか迷っていると涼音は勝手に僕の腕についている数珠に入ってきた。

 まぁ、アクセサリとして買ったものだから役に立つのならいいか…と、思いながらまた一人家族が増えたのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ