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霊界との境界  作者: 紅刃
第一章 門(ゲート)
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第十九話

 僕らはこの前コートを購入した店へ向かった。あらかじめ戦闘用の服一式の制作を依頼していたのでその受け取りへ行く。


 店についたら店長に証明証を見せる。するとすぐに裏に通される。そこで依頼した物の確認と試着を行う。流石戦闘用と言うべきなのだろう。すごく動きやすかった。しかも一式全てに霊子を糸状にして織り込まれていられる。


 霊子が埋め込まれてるものは御札のように特定の術の発動ができる。そしてこの服に埋め込まれてる霊子の発動できる術は防御と効果付与だ。効果付与は別名エンチャント、あらゆるものに効果を付与できる希少な能力だ。


 服の会計で数十万円はかかるのだが遠征のためなので費用は全て本部が負担してくれる。


 次はスポーツ用品店へ行く。ここでもオーダーメイドしてもらったものを取りにゆく。それは折りたためるアーチェリー、つまり弓だ。日本では銃の入手が難しいため代わりに弓をチョイスした。


 これで御札、武器、服の全てが揃った。しかし問題は食料だ。未知の場所なので食べ物があるのかどうか不安だ…とりあえず一週間分の非常食を購入しておいた。


 次はー。何も考えてなかったがとりあえず通信機器を揃えに行ってみた。霊子を使った特殊な通信機を売っている店わ全国でも2.3店舗しかないのだが嬉しいことにここにはそのうちの一店舗がある。一番通信能力に長けたものを購入した。これでいつでも出発できる準備ができた。


 そーいえば今日は希莉達が全く喋らない気がする。彼らが緊張してことはよくわかるのだが緊張しすぎていつもどおりに動けなかったら困るもんなー…そんなことを思っていると目の前に人だかりが見えてきた。


 何事かと思って近づくと一人の少年が悪霊に取り憑かれて今にも暴れようとしていた。


「非番の日に現場に居合わせるとはなんて不運だよ…まぁ、予行練習にはいいかー。おーい希莉、涼音、紫紅やるぞ。」


「えー仕事かよー。まぁ、緊張しっぱなしより動いたほうが気が楽だし、やるか」


「うぅ、わかった、やるよ…」


「うむ、この程度ならいい気分転換になりそうだ」


 いつもになくやる気の希莉、緊張しすぎて弱気な涼音、珍しく相手をなめている紫紅。


 試しに新しい戦闘服を試してみる。慣らすために見せて着てからそのままだったのだが見た目は普通の服なので周りの目を気にする必要はない。それにしても動きやすい。あっという間に制圧してしまった。


 お祓いと浄化を済ませてから僕らは家に帰って出発前の最後の夕食をとった。


 もう出撃の時間までは10時間を切っていた。


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