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霊界との境界  作者: 紅刃
第一章 門(ゲート)
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第十一話

 ある日曜日の朝、僕らは買い物をするためにショッピングモールに来ていた。最近はだんだん冷えてきたので冬用のコートでも買おうかと思っている。


 「どうも俺は人の多いところは苦手だ」


 「えーいろんな人いて楽しいじゃないですかー!!」


 人混みが嫌いな希莉はムスッとしているが僕の所にきてからこういう買い物が初めてな涼音のテンションは高かった。


 「二人迷子になるから僕から離れないようにねー」と周りの人に二人は見えてないので小声で二人に注意する。


 さて、目的のコートの売っている店の前まで来た。ここは一見普通の洋服店だがここの店長は元除霊師なので僕らの仕事に使いやすいデザインの服が取り揃えていて除霊師の間では人気のお店だ。しかも証明証を見せると割引してくれるという特典付き。


 思っていたよりいい物が手に入った。軽くて内側に小さなポケットが左右4つずつついているという最近入荷した新作らしい。買った商品のタグを撮ってもらい早速着る。内側のポケットには御札がぴったり収まった。


 店を後にして僕らは順番に見たい店を周って行く。


 動物好きの涼音の要望でペットショップに行って動物を見ていると一時間ほど店から離れることがなかった。


 希莉は人混みにつかれたから休みたいと言っていたので近くのカフェで珈琲を飲みながら一時間ほどゆっくりした。この頃にはもう昼食の時間だった。


 昼食を食べ終えて僕らは家へ帰っていた。僕らの住んでいる場所の近くの道は日曜日だからみんな出かけているのか人の気配がなかった。いつもここを通るときは学校帰りの学生や買い物へ向かう人でにぎやかだったので少し寂しく感じた。


 家に帰ってきた僕は家の掃除を始める。普段は掃除機をかけるぐらいしかできていないので布団を干したり風呂を洗ったりやることは多かった。


 とことんやりこんだ結果、僕が満足して終わった頃にはもう外は暗かった。


 夕飯を食べ終えて二人が暇をしだしたところで僕は久々に外に走りに出た。もう12月なことだけあって吐く息は白くなりとても寒かった。5キロほど走ってから家に帰ることにした。


 真っ暗な帰り道、ある街灯の下で奇妙な気配を感じた。今までには感じたことないタイプの霊の気配だった。


 その時僕の目の前の空間が割れた。……

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