最終話
僕が帰還してから現世はだいぶ変わった。現世と霊界で協定を結んだり霊界の技術を取り入れ決められた区間での霊の可視化に成功した。そのため2つの世界ではいろいろな決まりが誕生した。
まず現世の生き物は特別な許可を得なければ霊界への門をくぐれないということ。そしてその門は現世の生き物で唯一門を開く力がある僕が開くことになった。僕らが帰還した時、関東と関西にあった門は消滅してしまったからだ。
次に定期的に決められた区間で霊界から来た者と交流できる制度だ。この区間には僕が門を開ける前に除霊師による結界が張られる。
さらに万が一死んで霊界へ行くはずの霊が現世へと居座った場合僕らはいつもどおり除霊をする。しかし前のように完全消滅させずに捕獲し、まとめて霊界へ移送することになった。
また悪霊の部類は浄化できない場合、消滅が許可された。
いろいろな決まりが誕生し人々の生活は変わった。それと同時に霊による異常事態も発生した。僕らの仕事はそういう事態を迅速に解決することである。対策課には姫奈や暦も所属することになった。日本のどこで事態が発生しても姫奈の時間停止と「ヘルメスの靴」の力を駆使して駆けつけられるようになった。
僕らは国から特別な許可証を発行してもらい希莉達の現世での行動の制限解除、能力の使用許可、霊界との行き来などが可能になった。
そして最後に忘れていた大変なことを思い出してしまった。
僕はまだ学生だった。




