第一話
第一章 門
①
「肩が重い」
急に何を言い出すんだこいつはと思う人がほとんどだろう。
この話の主人公である僕、紫苑は幼い頃から普通の人では見えない物が見えていた、それはみんなが幽霊という部類の物だろう。
はじめは何かの呪いかと思ったほどである。とにかくありえないほど霊感が強い少年なのである。
しかしそれ以外はごく普通の少年だ。成績も体格も身体能力も全てがなんの取り柄もない。
と、まぁ、自己紹介が終わったところで話は戻るが本当に肩が重い…
そう、先ほどからずっと知らないどこぞの幽霊に乗っかられてるのである。
まぁ、こんなことは日常なのだが知らない人が(たとえ幽霊であっても)肩に乗っているのは僕しか見えなくても(逆に僕しか見えていないから)ストレスがたまるものである…
この人どうしようか…そう思いながら僕は今日満員電車に乗り込むのである。
なぜこのタイミングで満員電車?と思った人もいるだろう、一応これでも僕、学生です。
そう、登校中です。
知らない女の人を肩に乗せて登校する学生は世界中どこを探しても僕だけだろう…
満員電車に揺られて二駅先の駅で降りる。
これだけですごく疲れるのだ…
そしてさっきからずっと僕の斜め上で笑っているヤツがいる…
さっきから笑っているこいつの正体、それは…