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神々の恩恵 -Blessing of Gods-  作者: 宙島 紺
第一章 タッグトーナメント篇
12/13

第12話 ハダル&ジークvsカユラ&ユーノ (決着)

やっと投稿。

遅くなりました。すみません。

"代われ、グリム"


(え?)


"雷は土には弱いが、水には強い"


(とは行っても、この泥沼はどうにもならないんじゃ…まさか、)


"ああ。『拡散』をつかう"


(ああ、なんだ。『拡散』ね。)


"お前は俺が何を使うと思ったんだ?"


(『分離』)


".使う訳が無いだろ"


(だよね。まさかハダルにぃがそんな残酷な事するわけないよね。)


"たかだか模擬戦闘のレベルだぞ"


そう言って、グリムからハダルにイルギスの身体使役権が移る。それに伴って目つきが鋭くなる。


右手に力を込める。身体中の雷の神の恩恵を『拡散』へと形を変えて、右の掌へと集めていく。


そして十分に力が溜まった所で一気に解放する。


『拡散』


その名の通り、右の掌を中心として四方八方に泥が散乱する。

それと同時に自らの身体は『拡散』の力に任せて空中へ吹き飛ばされる。


次に右手をジークへと向けて、同様に『拡散』を放つ。

すると先程同様に、無数の泥とともにジークも空中へと吹き飛ばされる。



神の恩恵は身体が直接触れている所から、もしくはそこへしか作用しない、というわけではない。

手を出したり振るったりしている理由は、そっちの方がイメージし易いというだけである。

神の恩恵は、イメージがとても重要であり、きちんと明確にイメージをしなければ神授術は十分な力を発揮せず、不発に終わることもある。

ただしイメージを明確にできるならば、突っ立ったまま貴族の暗殺なんかもできないことはないのだ。あくまで極論だが。



ハダルとジークが空中に吹き飛ばされた直後、2人が元いた場所の泥が瞬時に固まる。


「(もう一瞬遅れていたら、土に埋まっていたのか。なかなか油断ならない。)」


ユーノが泥に含まれる水分を2人がいた付近から外へと逃がし、その分カユラが外から土を集める。これを瞬時に行うことで一瞬にして泥は石の塊へと変わる。


(もう、あと少しだったのに。なかなか決めさせてくれないわね。)


カユラは心の中で悔しがる。


(今のは『拡散』?まさか雷も派生型を使えるなんて。四年生でもやっていけそうなんですけどね)


ユーノは冷静に分析をする。


空中にいる二人は、泥からまぬがれたからといって安心することはできない。

着地すれはそこは泥沼なのでまた同じことを繰り返すだけなのだ。

さて、どうしたものかとハダルは考えていると、足元から風を感じる。


ウラル神授術ディーテ風の足場(ウィンドフロート)


ジークの神授術により空中で浮く事に成功する。しかし泥沼との距離は近い。

その間、ジークは他の(特に大技のような)神授術をあまり使うことはできない。集中力を削ぐとすぐに神授術が発動しなくなり落下するためだ。


すると泥沼の中から大きな泥の手が飛び出しジークとハダルは捕まる。

泥沼との距離が近かったために反応が遅れてしまったのだ。

そして泥は石へと変わり、その重さに逆らうこと叶わず、泥沼へ落下する。

再び泥沼へといざなわれ、今度こそ2人の周囲の泥を石に変えて身動きをとれなくする。


「やっと捕まえた。最後の最後まで足掻くんじゃないわよ。まったくもう」


そう言ってカユラは息を吐き出す。

最後の粘りは精神的に応えたらしい。


「で、どうする?そこを抜け出す方法はあるの、ですか?」


カユラはジークとハダルの2人に問う。しかし、ハダルの目つきの悪さに、思わす敬語を使ってしまう。


"ちょっと、ビビらせたらどうすんのさ。ほらほら、代わった代わった"


(何を言っている、ちょっと待て。まだ終わったわけでは…)


グリムは精神世界でハダルに交代を促す。

ハダルは不承不承といった感じだ。

不承不承?

それは違うな。

というわけで、(というわけで?どういうわけだろうか。)グリムが表にでてきたことで目つきが元に戻る。

そしてカユラの問いに答えるべくジークに目を配ると、ジークは苦笑い。どうやら対抗手段を持っていないらしい。


「僕たちの負けみたいだね。勉強になったよ」



グリムのこの一言により、この闘技は決着した。



「僕たちの課題は連携かな?」


「そうだな、まず複合神授術を習得しないことにはどうにもならないな」


グリムとジークはお互いに意見を交わす。


「それにしても、あの泥沼はすごいね。抜け出しても、あの泥の手でまた引きずり戻されるし」


「あれは時間がかかるのよ。地面全体に力を伝えなきゃいかないから。ま、今回は真っ正面から力勝負をしてくれたから、なんとか時間をかせげたけど」


「他にも、泥の石化にも力を使うので、消耗が激しくて」


その後、四人で意見交換等を行った。

どうやら今日の放課後からグリムとジークは特訓を始めるつもりのようだ。


タッグトーナメントまで残り一ヶ月。




有限不実行っぷりが酷い…


隔週更新に戻します。



次回更新は2週間後の7/13の予定です。


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