第11話 グリム&ジークvsカユラ&ユーノ
おそくなってすみません。
あと、そんなに長く無いです。
ゆっくり読んで噛み締めて下さい。
火神授術・炎弾!
風神授術・爆風弾!
土神授術・岩弾!
水神授術・淼弾!
火の球と水の球がぶつかって蒸発し水蒸気となり、風の塊と土の塊がぶつかって粉砕し砂塵となって舞う。
水蒸気と砂塵により二者と二者の間の視界が悪くなる。
火神授術・炎刃衝波!
横薙ぎの火の刃がグリムの左手から発せられ、カユラとユーノへ向かう。
風神授術・風刃衝波!
同時に風の刃もジークが放つ。
火の刃と風の刃が合わさり、大きな炎の刃となって、水蒸気と砂塵を追い払いつつカユラとユーノを襲う。
しかし、視界がひらけて現れる、岩で出来たドーム状の防壁に阻まれることとなる。
(本当に堅いなあ。相性が悪いのも良くないみたいだね。さて、どうするか)
グリムが思案していると、前から水の球や土の塊、水と砂塵の竜巻が向かってくる。
それをグリムとジークは避けたり、軌道をそらしたりしながら耐える。
(コントロールは甘く、中規模技にしては威力もそこまで無い。いや、コントロールが甘いのはあの防壁から顔を出していないから仕方ないか。そう考えると、どうやってコッチの場所を捉えているんだ?)
グリムが疑問に思っていると、
風神授術・螺旋刺突!
疾風が螺旋の軌道を描きつつ、中心部分は突出し鋭利になっていく。それはまるでドリルのような様相。
そしてそれは岩の防壁へ突進していく。
(風と土の相性は可も不可も無い。そして一点集中でいけばあの防壁は破れるハズだ。委員長には悪いが、突破させてもらう!)
疾風と岩石のぶつかり合い。
一点突破を狙う風のドリルは岩の防壁に傷をつけ、ヒビを入れ、穴を開け、防壁を破る。
が、その頃にはドリルも威力を無くし、消失していた。
そこから現れた2人の目はグリムもジークをしっかりと見据えていた。
そこでグリムは一つの答えに辿り着く。
(岩と岩の間に僅かな隙間を開けてコッチを見てたから、位置を把握していたのか。それでも正確なコントロールは難しかったのだろうか)
するとグリムとジークは、岩の防壁から現れた2人が手を地面につけていることに気付く。
が、時すでに遅し。
カユラとユーノは笑みを浮かべて声を発する。
土水複合神授術・囚われの泥沼!!!
カユラとユーノの足元を除き、闘技場内の地面が大量の水を含んで泥沼となり、グリムとジークはみるみる沈んでいく。
(複合神授術だって?いやいや、この年齢のレベルじゃないでしょ。それにしても、こんな大規模なものをあの短時間で?)
グリムの心の発言に対し、ここまで無言に徹していたハダルが口を開く。
"まさか、神授術の並列行使をするとはな。最初からこの泥沼の準備、つまり地面に神の恩恵を行使して干渉していた。だから、他の神授術のコントロールや威力が甘くなっていたんだろう。だが、このレベルの高さは凄いな。少しばかり侮っていたようだ"
(並列行使?そんなことができるの?凄いなぁ。ちなみにハダル兄は?)
(五つまでは可能だ。)
(聞かなきゃ良かった……それよりも、今はこの泥沼から脱出しなきゃ。初日の蟻地獄の時みたいに爆炎放射で…)
"バカかお前は。この間は相手が土だけだったから力技で何とかなったが、今回は水もいるんだ。相性最悪で打ち消されるだけだ"
(じゃあ、今の状況下は…)
グリムの、すなわちイルギスの身体は肩まで泥沼に浸かっている。
ハダルはここで一呼吸おく。
"絶体絶命のピンチ、といった所か"
(なんでそんなに余裕綽々なの!?)
グリムの心の叫びがジークや他の皆に届くハズもなく、無慈悲にも、カユラとユーノは両手をグリムとジークに向けて、大技の準備をしているかのようだった。
非常に遅れてすみません。
そのくせ短くてすみません。
とりあえずすみません。
ですが、懲りずに来週に次を投稿するつもりです。
次回、6/22 21:00 更新予定
次こそは間に合わせる!!




