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第11話

一部改正しました。

 リーファのいる所に戻るとリーファは荷物に寄りかかってくまと遊んでいた。


「リーファ」


「ユーキ、お帰り」


「ただいま」


「ユーキ、お腹、空いた」


 ぐきゅるる~と、リーファのお腹から聞こえてくる。


「俺だって腹減ったよ……」


 食べ物ってどう調達すればいいんだ?

 店で買うって言ってもどこで買えばいいのか分からないし、そもそも店があるのかすら分からない。

「どうしよう……」


「森に、行こう」


「森?」


「森に、食料の、調達に、行く」


「ああ」


 なるほど、確かに森ならば動物もいるだろう。


「よし、行こう! 食料調達に!」


「うん」


 俺が荷物を置いてとりあえず護身用に、と思い剣だけを持って森に入ろうとするとリーファが止める。


「ユーキ、待って」


「なんだよ」


「荷物は、大事、持って行きべき」


 荷物を指してリーファが言う。

 てゆうか……


「……リーファ、お前、かんだな?」


「かんでない」


「いや、かんだだろ」


 行きべきって……


「かんでない」


 リーファが必死に否定をしてくる。


「そ、そうか」


「そう、なの」


 リーファが必死に否定をしてくるので、俺はもうその件については触れず、そっとしておく事にした。


 ということで、俺はわざわざ荷物を背負って森へと足を踏み入れた。

 森に入って数分したころに俺たちの目の前を何かが横切る。


「なんだ!?」


 目で追いかけるとそれは白色のウサギだった。


「リーファ、あれは食べれるのか?」


「あれは、食べれない。食用は、ピンクだけ」


「どう言う意味だ?」


「ラウは、ピンクが食用、それ以外は、ペット」


 えっと、ラウって言うのがあのウサギの用なやつで、ピンクのウサギが食べれてそれ以外はペット……。 なんかややこしいな、それならいっそピンクもペットでよくないか?


 俺たちは白色ウサギことラウの横を通り森を進む、


「隠れて」

 目で追いかけるとそれは白色のウサギだった。


「リーファ、あれは食べれるのか?」


「あれは、食べれない。食用は、ピンクだけ」


「どう言う意味だ?」


「ラウは、ピンクが食用、それ以外は、ペット」


 えっと、ラウって言うのがあのウサギの用なやつで、ピンクのウサギが食べれてそれ以外はペット……。 なんかややこしいな、それならいっそピンクもペットでよくないか?


 俺たちは白色ウサギことラウの横を通り森を進む、


「隠れて」

 リーファが俺をの服の裾をひっぱる。


「うわっと」


 倒れこむ用にリーファの隠れた木の影に隠れる。

「どうしたんだよ」


「静かに、して」


 リーファの視線の先には角をはやした猫背の不気味な奴だ。

 きっと、あんなのを魔物って言うんだろうな、

 確認がてらリーファに聞いてみる。


「リーファ、あれが魔物なのか?」


 リーファから返事はなく、頷きがかえってくる。


「リーファなら簡単に倒せるんじゃないのか?」


「だって、めんどくさい」


 ああ、さいですか。

 なんというか、リーファらしいよ。


 息を潜めて木の影に隠れていると、突然草むらから茶色のラウが飛び出して来た。


「うわぁ!」


 びっくりした俺は思わず大きな声をだし、木の影から出てしまった。


「……えと、こんにちは」


 俺は何を思ったのか魔物に挨拶をしていた。


 キシャーッ


 俺を敵と認識した魔物は俺を追いかけてくる。


(やばい! いくら前より体力がついたと言ってもたかがしれてる俺の体力! このままじゃ捕まる!)


「ユーキ、剣」


 後ろから俺を追いかけてくるリーファが俺に聞こえる声で言う。


 俺はすぐさま自分の腰にぶら下がっている剣を手に取る。

 剣は、俺の腕には重すぎた。

 俺はとりあえず魔物に向かって剣を振るが簡単に避けられてしまう。

 俺が剣を振っていると言うより、逆に俺が剣に降られている感じだ。


「おりゃ、うりゃあ!」


 頑張って剣を振るが、当たる気配すらない。

 ただ体力を消耗しているだけだ。


「はぁ、はぁ、リーファ、助けて……」


 ついに体力の限界を迎えた俺は木の根元に座って観戦しているリーファに助けを求める。


「わかった」


 リーファは小さく呟くと自分のかばんから短剣を手に取り、魔物のに向かって振りかぶる。 リーファが振り上げた短剣は魔物に深く刺さり、魔物はキシャァァァッと悲鳴をあげると光の粒となり消えていった。


「おぉ!」


 俺はその場に座り、パチパチと手を叩く。


「リーファ、お前魔法使わなくても強いんだな!」


 リーファは呆れたような表情を浮かべ俺に言った。


「あの魔法は、下級。小さな子供でも倒せる」


「えっ!?」


 ガアアアアン


 いくらパソコンに向かって座ってる期間が長かったとは言え、まさかこの世界の子供に負けるとはっ

 しかも、『小さな』子供にっ!


「ゆ、ユーキ、大丈夫、ユーキは、5歳くらいの子には、勝ってる」


 リーファは落ち込んでいる俺をフォローしているつもりなのだろうが、逆に俺の心の傷を抉っているだけだ。


 てゆうか、5歳って!

 5歳って!

 俺こと、桐島優生 高校一年生(15) 5歳の子供と同等らしいです……


 俺たちは、その後森を歩きピンク色のラウを見つけて捕まえ持ち帰った。

 もちろん、リーファが捕まえた。


「う~ん、どうやってさばけばいいんだ?」


「丸焼き」


「丸焼きは無理だと思うぞ」


 ラウは全身を毛でおおわれているし、まず体の中にある内臓やらなんやらがある。

 俺はそんなグロテスクな物は見たくない。


「あ、あの~」


「はい?」


 後ろから声をかけられる。

 俺たちに話しかけてきたのは若い、けど俺たちよりは確実に年上だろう人、きっと旅人だろう。


「えっと、俺がさばきましょうか?」


「いいんですか!?」


「はい。あの、少し分けて貰っても……?」


「どうぞどうぞ! どうせ俺たちだけじゃ食べきれないんで!」


「ありがとう、それじゃあ早速……あ、俺の名前ケビンって言いますよろしく」


「俺はユーキ、こっちはリーファっていいます」


「よろしくユーキ君、リーファさん」


 ケビンさんは自分のかばんからナイフを取り出すと迷いなくラウをさばく。

 その間俺はくまと遊んでいた。

 きっと俺はそのさばいているのを見ると吐くだろう。


 くまと遊んでいると、ケビンがいる方向から肉の焼けるいいにおいがした。


「お!」


 俺が近づくとラウの肉を焼いていたケビンが顔を上げた。


「あ、ユーキ君、そろそろ焼けるよ。あと、ラウの毛皮はそんなに高くないけど売れるからね」


 そこに置いてるから。と言ってケビンは再び顔を下げた。




「はあぁ~、くったくったー!」


「美味しかった」


 ケビンは肉を焼いて自分の分を取ると一言「ありがとう」と言って帰っていった。


「よし、寝るか!」


「うん」


 俺たちは食べるとさっさと寝袋を用意して寝た。


(今日は頑張ったな、俺……)


 普段あまり動くことない俺が今日は魔物と戦ったり、ラウを捕まえたりと凄く動いた。

 そのせいで疲れたのかあっというまに眠ってしまった。


主人公弱っ!ww

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