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夏の終わりに(じゃなくても)悩むコト。

作者: 月潟 隼

 ―『進路相談を新学期から始めたいと思います。それまでに進路や将来やりたい事など考えておいてくださいねー』


 夏休み前に担任から言われた言葉を思い出す。

 「んな必死こいて高校入ったってのにまた『進路』かよ……」

 そう呟きながら俺は縁側に寝転がった。


 夏休みも残り半月。宿題も終わったし、カノジョも居ないし、部活も休みだし、真っ黒に焼けるまでプールも行った。

 その間も心の中でどっか引っかかっていたのは『進路』とか『将来』というあまりもふわふわした言葉。

 中学の頃だって先生に聞かれて適当に受け流してきたというのにまだ聞かれるのか……


 「あーあぁー……うぐゅっ!」

 ごろごろと転げまわっているうちに本棚にぶつかった。

 「痛ってぇ……あ」

 背が伸びて視線から外れていた段が目に入る。

 そこにあったのは幼稚園の卒園アルバム。

 「んーどれどれ」

 ペラペラめくって自分のページを探すと、当たり前っちゃ当たり前だがあったのは『おおきくなったらなにになる?』と言う質問。

 ちょっとドキドキしながら見てみると、拙い字で『まだわかりません』と書いてあった。

 期待が風船のように萎んでいった。

 「幼稚園の時から進化なしかよ、俺」


そのうち続編書きたいなー。

彼を幸せにしてあげたいです。

じゃあ25分で書くなってんだ。


僕も進路で悩んでるんですけどねー

学部は決まってるけどレベルがね。


どーせボクはバカですよ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 「まだ分かりません」 …可愛い。 いいセンスしてますね、彼(笑)。 なんかねー、好きです。こんなの(笑)。
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