表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/12

1章 モノローグ1

Side 将斗まさと


真夜中だというのにここは硝煙しょうえんと血の匂いに支配されていた。


砦は所々壊れ、兵士であった物が多数転がり、追撃をする騎士達が駆け抜けてゆく。


その中央近く、物見の塔の跡と思われる残骸の上にはデスサイズを肩に掛け、両手で膝を抱えて月を見上げる人と、主人を護るようにして伏せている巨大な狼が一匹。

長めのその髪は無造作に後ろで結われ、頬に付いている血の色さえも彼のその中性的な顔立ちを際立たせていた。


「…俺は…何時から人を殺すことに躊躇ためらいを感じなくなったのだろう…」


主人の独り言にピクリと狼は反応したが、すぐに周囲への警戒へと意識を向ける。

彼はそっと狼の頭をなでながらそこに居ない少女を思う。


かえで、お前に会いたい…。会いたいよ…」


呟きは風に乗って消えていった。


空には満月が青白く輝いていた。


主人公 由良ゆら 将斗まさと登場です。基本ヘタレ君ですので温かく見守っていただけると嬉しいです。

ルビの振り方など一部修正いたしました。

誤字脱字など、ございましたらご連絡いただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ