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異世界に転移させられたのですけど、なんだかんだでエッチな事してごめんなさい【R15版】  作者: 立花 黒
第三章

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103/121

第103話、ハレンチ二面樹プレイ

 グネグネになっていると思っていた棒が、先端を鋭利なものへと変化させた!

 

 こっ、これって、たしか! ?


 そしてその棒は、突然俺の右手を踏み台のようにして飛び上がる!


 センジュの時と同じ!

 そこで声が響いた。


『思イ出シタ』


 センジュだ。そして飛び上がった棒は眼前で、残像となって掻き消えていた。


 何がどうなった?

 そして思い出したとは?


『センジュハ、今コノトキ二生マレタ』


 分からない事だらけだ。ここはセンジュの声に耳を傾けてみよう。


「つまり? 」


『ワカラナイ。デモナゼカハワカラナイケド、センジュハ今コノトキ二、二面樹カラ生マレタ事ガワカル』


 意味が分からない。今って、その何日も前から出会っているのに。


『センジュモワカラナイ。アトハ……迷宮核ニツイテモ流レコンデ来タ』



「迷宮核って、迷いの森の迷宮核が、なにが元になっているのかが分かったりするの? 」


『ソウ、ワカル。迷宮核ハ品種改良サレテ生マレタ、二面樹ト名付ケラレタ木』


「えっ? 改良されて名付けられた? それって——もしかして、クロさんの田舎とかにもあるっていう二面樹たちは、自然発生した植物じゃなくて作られた植物なわけなの! ? ……それにこの話が本当なら、迷宮核になったのが始祖の二面樹ってことだよね? 」


『始祖カドウカ分カラナイケド、試行錯誤ノ上デ生ミ出サレタ事ハタシカ』


 つまりそう言う事なんだ。

 しかもセンジュの言い回し的に、ダンジョン前の記憶も蘇った! ?

 混乱しているセンジュのためにも、更に詳しく聞いてみよう。


「迷いの森について、わかる範囲で色々教えて」


『……面倒クサイ』


「なっ! まさかの平手打ちを喰らった気分! 」


 思わず場の流れで怒鳴ってしまうと、バングルからツタが一本伸びてきて俺の胸を軽くポフッと押される。


『御主人様、早トチリ。話スノ面倒クサイカラ、映像送ルッテ事』


「なっ、なーんだ、ってそんな事が出来るの! ? 」


『断片的ニナルト思ウケド、ヤレルト思ウ』


 そして俺の胸を押したツタが、そのまま俺の顔まで上がってくる。

 そこから先端が聴診器のように平べったい形になると、気持ち悪がっている俺を無視してコメカミにペタリと張り付いた。


 すると頭の中に直接映像が流れ始める。


 しかし古い映画のフィルムのような、映像には縦線のノイズが入っていた。

 また研究室のような場面かと思えば、激しいノイズの後には煌びやかな屋敷だったりと、頻繁に場面転換も行われている。

 さらに時折女性の話し声が聞こえるけど、ノイズが酷いため何を言っているのかさっぱりだ。


 そこで比較的綺麗な映像が出てきた。

 赤地に黄色が入ったドレスを着た貴族っぽい女の子が、豪奢な扇子を片手にこちらを覗き込んでいる。


 うーん。

 いきなりこの映像のため、なにがなにやらである。

 これは迷宮核の記憶に触れた時のと比べると、流れ込んでくる情報量と精度に天と地ほど差があるみたいだ。

 まぁ、いちアイテムの記憶だから、仕方がないのだろうけどね。


『プンスカプンスカ、ナラ説明文付ケル』


 映像を見ている最中に、バングルの声がした。

 思考を読み取られた?

 この聴診器みたいのが引っ付いてるから?

 しかし——


「そんな事が出来るの? 」


『任セロ』


「よし、それなら補足説明をよろしく! 」





 そうしてノイズは完全に消えなかったけど、比較的綺麗に映し出されるようになった映像に字幕が付き始める。


【詳しい年月はわからないけどかなり昔、カトリーナお嬢様の命を受け、ついに二面樹が生み出された。その生み出された二面樹の目的とは——】


 場面が夜の屋敷に変わる。


【使用人マリーとの秘め事を盛り上げるための道具であった。夜な夜なツタに巻きつかれては、カトリーナお嬢様から責め苦を受けるマリー。そうしてマリーは、くすぐられないと快感を得れない、ダメな子に調教されていった】


 照明が落とされた部屋に、満月が光と陰を落としている。


【そんなある日、二人の行為を扉の隙間から覗いたのをキッカケに、使用人見習いリークラフト君へのお仕置きが始まった。くすぐりから放置、そしてくすぐりからご褒美。そのどのプレイにも二面樹は使われてきた】


 星の輝きすらない烏夜(うや)、部屋に灯されたランプが怪しく周囲を照らし出す。


【命令を渋々受け入れ、女性物の服に袖を通すリークラフト君。その状態で椅子に縛り付けられた彼は、スカートを捲し上げられる。そこへカトリーナお嬢様は嬉しそうに顔を寄せた。リークラフト君は身をよじり、『ダメですお嬢様』といつものセリフを。カトリーナお嬢様も『こんなにして、本当はどうして欲しいのか言ってみなさい』と同じくいつものセリフを——】


 場面が変わる。

 木々の間から木漏れ日が漏れている。

 長椅子だけが置かれたとても小さな部屋の窓には流れる景色、場面は森のようだ。


【カトリーナお嬢様とマリー、そしてリークラフト君はその活動を野外に広げていた。そんなある日、深い森でリークラフト君が馬車を操縦していると、二面樹を手にしたカトリーナお嬢様とマリーが御者台まで身を乗り出してきた。そしてそこで行われる淫らな行為! そうして前方不注意になった馬車は石に乗り上げてしまい、そのまま街道から大きくそれ大木に激突。そんなわけで三人は揃ってご臨終。そしてその事故現場が、迷いの森の誕生場所となった】


 同じ森の場面だけど、周りの木々が大きく育っている。

 時間が経った?


【それから長い月日の中で、たまたまツタに絡め取られている竜巻(ハリケーン)大猪(ワイルドボアー)を発見した旅人が、外敵の侵入を許さない二面樹の特性に気づき、比較的簡単に持ち運びができる二面樹の子供達を各地に持ち出していくのは、また別の話である】


 fin




 えーと。

 故人を悪く言うのは気がひけるんですけど、——あんた達なにやってたんですかー! ?

 それに最後にちょろっとしか説明しなかったけど、その猪のくだりのほうが結構大切だったと思うんですけど! ?

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― 新着の感想 ―
迷宮核・二面樹…。なんて下らない、下世話アイテム…。あと死因よ…。これが世界2番目の核に込められた想いでええんか…。何かが、何かが間違っている…。 そしてその迷宮のボスたる、神木二面樹からドロップし…
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