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66/68

66.似たもの



 毒ガスの蔓延する、妖精郷アルフヘイム

 だが、俺は結界で有害物質を取り除けるので、特に気にせず進んでいけた。


 フレアも特に怖がっている様子はない。

 ……やっぱり置いてきたほうがって気持ちはあるが、その間に知らんやつに襲われるリスクもあったからな。


「敵だな」

「!? わかるのですかぁ?」


 エバーグリーンが目を丸くする。


「まあな。俺たちを囲う結界の外に、気配を探知する薄い結界を張ってるから」


 探知の結界。くぐった瞬間、敵の接近がこちらにわかるという結界だ。

 これには守るという機能を意図的にオフしてる。

 そのかわり、範囲を広げることができる。


「広い結界に防御機能を持たせればいいのではないかの?」

「そうはいかないんだよ。結界は広げるほど、破られやすくなるんだ」


「なるほど……だから、守る機能を意図的にオフにすると……。そんなこと、できるのか?」

「? できるけど」


 カーミラが大きくため息をつく。


「フレアはどう思うのじゃ……?」

「え? リクができるって言うなら、できるんじゃあないの?」


「そうであった、この娘はそもそも結界師じゃあないから、わからぬのだったな、基準が……」


 俺も自分以外に結界の使い手がいないから、これができて当然だと思ってる。


「変な夫婦だよおまえたちは……」

「「いやあ、それほどでも」」


 カーミラは大きくため息をつくのだった。

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