56.妖精
エバーグリーンとの決闘に勝利した。
「お強いですね、リクトさん」
うふふ、とエバーグリーンが笑う。
「無駄話はいい。フレアが人から狙われなくなる方法をさっさと教えろ」
「ええ、いいですよ。私が教えられるのは、正確に言えば、その方法を知ってる人の情報ですがね」
「なに……? どういうことだ?」
「妖精界ってご存じですか?」
「知らんな」
初めて聞く単語だ。
「文字通り妖精達がくらす世界です。そこの王……妖精王はあなたの大事な人の、力の完全封印方法を知ってるようです」
……妖精王。
そいつが何者か知らんが、フレアの力を封印する方法を知ってる……だって?
師匠も封印のしかたがわからないのに?
……うさんくさいな。
だが、一応情報は仕入れておこう。
「妖精界へのいき方は知ってるのか?」
「ええ。妖精王に引き合わせることも可能です」
「……おまえは人間だろう? なんで妖精のことについて詳しいんだ?」
「あ、それは簡単です」
ぱちん、とエバーグリーンが指を鳴らす。
ぼふんっ!
煙が消えると、そこには1匹のちっこい妖精がいた。
「わたし……妖精なので」
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